Galaxy Nexus(SC-04D)にAndroid 6.0(OMAP4 AOSP)をインストール

Galaxy NexusAndroid 6.0を入れてみた。

前提条件

PCにAndroid SDKがインストールされていて、Galaxy NexusをmicroUSBケーブルで接続した際、fastbootドライバやadbドライバで認識され、fastbootコマンドやadbコマンドが使える状態にしておく。また、Galaxy Nexusブートローダーを予めアンロックしておく。
以下、参考サイト。

TWRPで現在のシステムをバックアップ

TWRP公式サイトからDevices→Samsung Galaxy Nexus (GSM) (maguro)→Primary (Recommended)→twrp-3.0.2-0-maguro.img→Download twrp-3.0.2-0-maguro.imgの順にリンクを辿ってダウンロードする。
Galaxy Nexus をバイブが動作するまで音量(大)と音量(小)を押しながら電源を押し続けてブートローダーモードで起動したらPCとmicroUSBケーブルで接続する。
twrp-3.0.2-0-maguro.imgのあるフォルダでコマンドプロンプトを開き、fastboot boot twrp-3.0.2-0-maguro.imgでTWRPを起動する。
Unmodified System Partitionが出たら、Keep Read Onlyをタップする。Backup→Swipe to Backupで内蔵ストレージのTWRPフォルダに日時とビルド番号のフォルダが作られて現状のシステムのバックアップが格納される。
元に戻すにはRestoreでバックアップフォルダを選択する。バックアップフォルダはAndroid起動後に内蔵ストレージから回収するか、TWRP起動中にadb pull /sdcard/TWRP/ .\TWRP\で回収しておく。逆に元に戻す場合はadb push .\TWRP /sdcard/で行える。

OMAP4 AOSPのインストール

ブートローダーモードで起動して、fastboot flash recovery twrp-3.0.2-0-maguro.imgでリカバリをTWRPに書き換える。
音量(大)と音量(小)でブートローダーモードのメニューをStartからRecovery modeに変えて電源を押してリカバリのTWRPを起動する。
Unmodified System Partitionが出たら、Keep Read Onlyをタップする。
Wipe→Swipe to Factory Resetで予め初期化を行っておく。ただし、内蔵ストレージとして見える領域は初期化されないので、それらも含めて完全にデータの初期化をしたい場合は、Wipe→Format Data→yesと入力(最後にキーボード右下のチェックマークボタンを押す)する。
OMAP4 AOSP ProjectからGoogle関連アプリを収めたOpen GApps NanoとDownloadsタブからaosp_mm_tuna_2016-07-25.zipをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルは内蔵ストレージに予め入れておくか、TWRP起動中にadb push aosp_mm_tuna_2016-07-25.zip /sdcard/、adb push open_gapps-arm-6.0-nano-20160817.zip /sdcard/のように転送する。
Install→aosp_mm_tuna_2016-07-25.zip→Swipe to confirm FlashでOMAP4 AOSPをインストール、Install→open_gapps-arm-6.0-nano-20160817.zip→Swipe to confirm Flashをインストールしたら、Reboot Systemで再起動する。

OMAP4 AOSPについて

何のカスタマイズもされていないAOSPそのままで、Android 6.0の機能が全て問題なく使える模様。追加されたメニューやアプリも無い。
Open GApps Nanoを入れると初回起動後はセットアップ・ウィザードが立ち上がる。ドコモ等のSIMを入れていると言語選択画面は最初から日本語で表示される。

Open GApps Nanoを入れていない場合はいきなりホーム画面が立ち上がる。ホームアプリはAndroid標準のランチャー。

アプリドロワーに入っているのは、カメラ、カレンダー、ギャラリー、ダウンロード、ブラウザ、メール、メッセージ、音楽、検索、時計、設定、電卓、電話、連絡先だけで、Open GApps Nanoを入れると検索が音声検索に代わり、Play ストアが追加される

日本語入力アプリとしてOpenWnnが入っている(設定→言語と入力→現在のキーボード→キーボードの選択→Japanese IMEを有効にすると使用出来る)

モデル番号はGalaxy NexusAndroidバージョンは6.0.1、Androidセキュリティパッチレベルは2016年7月5日、ベースバンドバージョンはI9250XXLJ1、ビルド番号はaosp_tuna-userdebug 6.0.1 MOB30R eng.ziyan. 20160725.150541 test-keysだった

明るさの自動調節は初期状態でOFFになっている

  • リカバリはAOSP純正のAndroid Recoveryに自動的に書き換えられる(SuperSUを入れると書き換えを抑止出来る)
  • root化はされていない
  • USBデバッグはON、開発者向けオプションはON(開発者向けオプションのメニューは非表示だが、USBデバッグ接続時の通知をタップすると開くことが出来る)
  • ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルスクフェス)は「不正なアクセスを検出しました。アプリを起動出来ません。」と表示されて起動できない(SuperSUXposed InstallerXposed frameworkRootCloakをインストールすれば起動出来る)
  • カメラ、カレンダー、ギャラリー、ブラウザ、メール、音楽、時計、電卓、電話、連絡先は無効にして、別途Google製アプリ等を使うことが出来る(尚、ランチャー、メッセージは無効には出来ない)

その他

Nexus 5XやNexus 6Pにプリインストールされている壁紙はNexus 6P Stock Wallpapers | Nexus 5X Stock Wallpapersに含まれている