ThinkPad X201sのグリスを熱伝導シートに変えてみる

ThinkPad X201s(5129NV3)のグリスを熱伝導シートに変えるべく、ThinkPad X201s保守マニュアルに従って分解開始。バッテリー、HDD/SSD、DIMMを取り外す。キーボードとパームレストは底面のアイコンで示されたネジ9箇所を取り外し、キーボードは奥側にスライドさせて手前から持ち上げて、パームレストは奥側から持ち上げて取り外す。キーボードベゼルは底面の銀色のネジ手前にある黒いネジを取り外し、キーボードベゼルを手前からツメを外しながら持ち上げて手前に引っ張って取り外す。
次にディスプレイを外す。Mini PCI Expressカードからアンテナを取り外し、カード固定ネジ2箇所を取り外して、Mini PCI Expressカードを取り外す。マザーボード右手前のコネクタを取り外す。底面と背面の両端にあるネジ合計4箇所を取り外し、LCDケーブルのコネクタ両端のネジ2箇所を取り外し、右奥側のケンジントン・ロックのパーツ固定ネジを取り外して、ディスプレイを取り外す。
最後にマザーボードを外す。マザーボード上面のアルミ・シールドを固定しているネジ3箇所を取り外して、シールドを取り外す。底面の銀色のネジを取り外し、マザーボード上面の右手前1箇所と左側Expressカードスロット内のネジ3箇所を取り外し、電源コネクタのケーブルを固定しているネジ1箇所を取り外して、マザーボードを取り外す。

ヒートシンクを固定しているネジ3箇所と銅パーツの先のネジ1箇所とExpressカードスロット奥側のネジ1箇所を取り外して、ファン付きシートシンクを取り外すと、手前側にチップセットのQM57 Express、奥側にCPUのCore i7-640LMが見える。

ファンのほこりを拭き取って、CPUとチップセットのグリスをシートシンク側共々拭き取ったら、チップセット側のグリス塗布面となる8.5×8.5mm部分と、CPU側のグリス塗布面となる奥側部分の12×9mm、手前側部分の9.5×8.5mmに合わせて、ワイドワークの黒鉛垂直配向熱伝導シート Vertical-Graphite Pro WW-90VG(30×30mm)をハサミで切り取ってズレないように置き、ファン付きヒートシンクで押さえ込んで元通りネジで固定する。


あとは元通りに組み立てて、電源入ってちゃんと動作するか確認。大丈夫っぽいけど、本体左側の底面の熱がまだ結構あるのでファン付きヒートシンクの交換も考えた方が良いかも知れない…。