mmmをWindows XP上で動かす

手元にMMM.EXEしか無いと想定している。今回使用したMMM.EXEはファイルサイズが284,208、タイムスタンプが1995/06/18 19:34で、恐らくRevision 5.0と思われる。

初期設定

Windows XP上でmmm.exeを起動するとエスケープシーケンスが文字化けした状態で、MCDが入ってないと怒られる。

Adapted mcd.sys is not installed.

エスケープシーケンスを処理するansi.sysはWindows XPの場合、\WINDOWS\system32フォルダに入っている。
MCDはベクターからダウンロードできる。/D0オプションでCOM1だけ使う(デフォルトはCOM1とCOM2の2つを使う)。
http://www.vector.co.jp/soft/dos/hardware/se001111.html

DEVICE=C:\WINDOWS\system32\ansi.sys
DEVICE=MCDPC.EXE /D0

上記設定ファイルをADDDRVで組み込んで、再びmmm.exeを起動すると各ディレクトリが無いと怒られる。

#MAILDIR [mail\] not exist.
#GATEDIR [gate\] not exist.
#PROFILEDIR [profile\] not exist.
#BBSDIR [bbs\] not exist.
#LOGDIR [log\] not exist.
#CONFIGDIR [others\] not exist.
#FILERDIR [filer\] not exist.
#PRIVATEDIR [private\] not exist.
#TALKDIR [talk\] not exist.
#MENUDIR [submenu\] not exist.

上記ディレクトリを作成してから、mmm.exeを起動するとメインメニューが無いと怒られる。

submenu\main.mnu not exist.

適当に空のファイルを「COPY NUL SUBMENU\MAIN.MNU」で作成し、mmm.exeを起動すると今度は無事に起動する。この時、OTHERSディレクトリにUSER.DATとPERSON.DATが自動的に作成される。

mmmの起動

mmm.exeを実行すると、着信待ち画面になる。

着信待ち画面

[mmm 4.50]                                                           mmm.exe


[1] <waiting>

[2] <waiting>
















>

この状態でEキーを押すと「終了しますか ? (y/[n]) :」と聞かれるので、Yキーを押すとmmm.exeが終了する。
同様にスペースキーを押すと「ログインしますか ? (y/[n]) :」と聞かれるので、Yキーを押すとログインプロンプトが表示される。
またLキーを押すとアクセスログが表示できる。Gキーの場合は詳細形式ログが表示できる。

ログインプロンプト

CONNECT LOCAL

ID : min00001
Password : ??????
>> off
- LOGOFF -
-- Hit Space Key --

mmmを初めて起動すると、IDがmin00001、PasswordがsystemのSysOPが初期登録されているので、初回のログインにはこれを使う。ログイン後、「off」と入力すればログオフできる。この状態でスペースキーを押すと再び着信待ち画面に戻る。

基本的なSysOPコマンド

  • /user … ユーザ情報変更(ユーザIDやパスワードの変更など)
  • /sign … ユーザ新規作成(OTHERSディレクトリのUSER.DAT、PERSON.DATが変更される)
  • /board … ノートファイル新規作成・設定変更(BBSディレクトリにファイルが作成される)
  • /filer … ファイルライブラリ新規作成・設定変更(FILERディレクトリにファイルが作成される)