arrows M02の設定とファーストインプレッション

帰宅すると、昨日NTT-X Storeで注文したarrows M02が届いてたので早速開封。パッケージは化粧箱じゃなくてダンボールのまんまにarrowsのロゴ等が印刷されてるそっけないもの。パッケージ側面のラベルには、品名:arrows M02、色名:Black、型名:FARM06006、P/N:CP701740-XXと書いてあった。

開けると保証書、nanoSIMの取り付けかた、Googleアカウント新規登録操作手順、arrows M02をお使いになる前に、arrows M02かんたん操作ガイドが載ってて、その下にmicroUSBケーブル(1m)、充電台、USB ACアダプタ(5V 2A)、本体が入っていた。

本体はパネル面に薄い半透明フィルムが貼られている。背面にはシリアル番号のシールと注意書きの書かれたシールが貼られていた。卓上ホルダの前面にも注意書きのシールが貼られていた。型名はFAR-CR105、定格は5V 1.5A、ベトナム生産。ACアダプタの型名はFMV-AC346で、MITSUMI製、定格は5V 2Aだった。こちらは中国生産。
卓上ホルダはdocomo F-12Cの付属品と変わらないように見えるが本体の横幅が全然違うので、F-12Cの卓上ホルダにarrows M02はギリギリ入らない。

逆にarrows M02の卓上ホルダにF-12Cは左右の押さえパーツが全開に広がった状態でも左右が余る状態で上手く固定できない。

初回設定

Nexus 5XからnanoSIMを抜いてarrows M02に取り付け。電源入れるとバイブと共に通知ランプがしばらく緑に光ってから消灯して画面にPOWERED BY androidのロゴ。その後、防水性能を維持するための説明画面、arrowsロゴと遷移して、ようこそ画面になった。初回だからか、かなり起動早いな。1分もかからなかったぞ。Wi-Fi接続、アップデート確認、タップ&ゴー、Googleアカウント設定、別の端末のバックアップから復元、画面ロックの設定、GoogleサービスのON/OFFと、Android 5.1標準と思われる初回ウィザードが終わってホーム画面になった。
ギャラリーからPicasaウェブアルバムへのリクエスト許可が通知に来てるのでOK。あとはアプリの更新が色々来てたのですべて更新。

富士通独自の仕様

ホーム画面は、アプリ一覧を開くアイコンは無く、右側の画面がアプリ一覧となっている。左側の画面は歩数計ウィジェットと各種アプリのアイコンが配置、その左側の画面は通話履歴となっている。これは富士通独自のシンプルな操作性をウリにしたLeafUIで、設定→壁紙・画面→ホーム画面切替でAndroid標準のランチャーと似た富士通独自のNX!ホームに切り替えられる。
ナビゲーションバーは、戻る、ホーム、タスクの右側にスライドディスプレイなるアイコンがあって、タップすると片手で操作しやすいように画面上部を下側に少し下ろしてくれる機能らしい。私的に使わないので、設定→便利機能→スライドディスプレイでスライドディスプレイをOFFにした。
通知領域は、右から左に向かって時計、電池残量、アンテナレベル、Wi-Fiの左側に何やらアイコンが出てる。これは、設定→壁紙・画面→画面消灯時間の持ってる間ONがONになっていると表示されるものらしい。私的に使わないのでOFFにした。さらに電池残量は電池マークのアイコン右側にパーセンテージ表示もされているが私的に要らないので、設定→壁紙・画面→詳細カスタマイズ→電池アイコンで電池マークのみに切り替えた。

設定

設定はデフォルトがタイル表示なのでリスト表示に変更。同じAndroid 5.1のNexus 4等と違って、メニューのいくつかが1つのカテゴリとしてまとめられている箇所がある。

  • 音・バイブ・LEDは、音と通知に相当し、メディアの音量、アラームの音量、着信音の音量、割り込みは、音量の中にまとめられている。終話バイブレーション、充電開始音はNexus 4等には無いのでチェックをはずした。タッチ操作音、画面ロックの音はNexus 4等と同じようにチェックを入れてみたが想像以上に派手でうるさかったので辞めた。
  • 壁紙・画面は、ディスプレイとホームに相当。戻ってシェイクは使わないのでチェックをはずした。画面消灯時間はスリープを最低の15秒から最大の10分に変更した。Nexus 4等と違って30分の設定は無い。持ってる間ONも使わないのでチェックをはずした。
  • 電池は、電池の使用量が電池に相当し、独自機能としてアプリ動作時間とアプリ電池診断のメニューがある。
  • Wi-Fiは、Wi-Fiに相当。ただし、Wi-Fi一覧は、かんたん接続/ネットワーク選択となっている。詳細設定のネットワークの通知はNexus 4等でもチェックをはずして使っていたのでチェックをはずした。
  • Bluetoothは、Bluetoothに相当。BluetoothをONにするとaptXオーディオコーデックに対応してる旨のダイアログが出るので、今後この画面を表示しないにチェックを入れてOKで閉じる。
  • 位置情報・GPSは、位置情報に相当。モードはデフォルトでバッテリー節約(Wi-Fiと3G/LTEのみを使う)になっているのでNexus 4等のデフォルトと同じ高精度(GPSも使う)に変更した。
  • データ通信・機内モードは、データ使用量、もっと見るに相当。モバイルネットワーク→アクセスポイント名にはIIJmio、アクセリア(音声+データ)、OCN モバイルONE (LTE)、niftyb-mobileBIGLOBE LTE・3G、pointy、mineo(ドコモプラン)、umobile、楽天モバイルB(LTE/3G)、楽天モバイルA(LTE/3G)、phone-simしか無いので、mopera Uを作成して、他のAPNはすべて削除した。
  • ロック・セキュリティは、セキュリティに相当。端末の暗号化は、情報セキュリティ→暗号化設定にあり、デフォルトで暗号化はされていないので、Nexus 6等のようにデフォルトで暗号化されていて解除出来ない状態ではない。
  • 言語・文字・入力は、言語と入力とディスプレイのフォントサイズに相当。フォントをUD新丸ゴからモトヤLマルベリ3等幅に変更することも出来る。
  • 便利機能は、電話アプリの設定(通話自動録音や端末で行う留守電機能もある)やNFC/おサイフケータイ設定でパスワード設定後に現れるReader/Writer,P2Pが、もっと見る→NFCに相当する。NFCは使うのでReader/Writer,P2Pにチェックを入れる。スライドイン機能は、画面の端から指をスライドさせて使う独自のランチャーらしいが使わないのでOFFにする。歩数計はONになっている。もっと見る→デフォルトのSMSアプリもここにある。イヤホンランチャーは、イヤホン挿入時に起動するアプリを指定出来るらしいが使わないのでOFFにする。
  • プロフィールは、ユーザーに一部相当する。歩数計で使うと思われる身長、体重(デフォルトは160cm、50kg)や性別(男)、誕生日(1975/1/1)等が設定できる。
  • 端末管理は、アプリ、ストレージ、バックアップとリセット、アカウント、日付と時刻、ユーザー補助、印刷、端末情報のメニューをまとめたカテゴリになっている。アカウントはGoogle以外にFUJITSUのアカウントとしてfujitsuが最初から入っている。削除は出来ない。印刷は、Nexus 4等と同じくクラウド プリントがONで、さらにCanon Print ServiceとEpson 印刷サービス プラグインがOFFの状態で入っていた。端末情報は、ビルド番号がV01R021C_Kit(1ebf)、ソフトウェアアップデートは自動更新してほしくないのでチェックをはずした。
  • 開発者向けオプションは初期状態では表示されていないが、端末情報のビルド番号を何度かタップすると端末管理の中に現れる。何故かデフォルトでUSBデバッグにチェックが入っているので、意図的に開発者向けオプションを表示してUSBデバッグのチェックをはずさないと、テレプレ等のアプリが起動しない。

アプリ

設定→端末管理→アプリケーションのダウンロード済みタブは、@Fケータイ応援団、グノシー、ファミリーページ、AOSSCanon Print Service、Epson 印刷サービス プラグイン、My Cloud、My Trackerをアンインストール。Leaf Themeは何故かアンインストール出来なかった。すべてタブは、- 時計シンプル、ウルトラ統合検索、静止画ウィジェット、KSfilemanager、NX!ウィジェット、NX!メールを無効化。メモ帳やSuper ATOK ULTIASは無効化出来ない。
クイック設定パネルはカスタマイズ出来ない模様。Nexus 4等を比べるとブルーライトカット、手袋タッチ、モバイルデータ通信、マナー、マルチコネクションが増えているが、ライトは無い。また、Wi-Fi等の接続先表示や変更機能も無く、電池のパーセンテージ表示への切り替えも無い。ロック画面は、電話アイコンが無く、曜日が英語表記で、歩数表示が追加されている。
また、通知を1回引き下げると通知だけでなく、クイック設定パネルの下半分も一緒に引き下がってくる。これはスライドディスプレイを考慮した仕様なんだろうか。

一応、通知部分を上に押し上げれば通常のAndroidと同様な状態には出来るが、通知が一覧ですぐに見づらいのは少し面倒。

もう一度通知を引き下げると完全にクイック設定パネルが引き下げられてくるのは通常のAndroidと同様。

ハードウェア

スピーカーは前面(受話口と兼用)なので、リズムゲームなどで机に置いてプレイする際にスピーカーが背面だったり、横向きで左右から手で持ってプレイする際にスピーカーが下部だったりすると音が聞こえにくくなるようなことがない。
イヤホンマイク端子は上部なので、胸ポケットなどに入れて音楽を聞く際にNexus 5X等のようにイヤホンマイク端子が底面で端末を逆さまにしないといけないようなことがない。
microUSB端子は下部なので、車載ホルダーで固定して充電しながらナビなどをさせる場合にSTREAM X等のようにmicroUSB端子が上部でコネクタが司会の邪魔になるようなことがない。
背面はフラットな形状でカメラも出っ張ってないので、リズムゲームなどで机に置いてプレイする際にNexus 5等のようにカメラが出っ張っていたり、Nexus 6等のように背面が丸くなっていて、タップする度にガタつくようなことがない。
カメラは背面の中央でかなり上部に寄っているので、横向きで手で持った際にNexus 5等のように背面から見て左上にカメラを人差し指や中指が触れてしまうような恐れが少ない。
電源は左側面、音量は右側面とF-12Cから変わらないんだけど、STREAM XやNexus 5等の多くの端末と逆の配置なので慣れるまで少し苦労するかも知れない。
パネルは本体上部に寄っているので、横向きに持った際にスクフェス等の16:9より横幅が短くてナビゲーションバーが消えないタイプのアプリは随分と左に画面が寄ってしまう。
あとは、解像度が1280×720とNexus 5等の1920×1080よりも低いことや、CPUがSnapdragon S410と低消費電力だけどNexus 5等より低スペックなことが気になるけれど、そのおかげでNexus 5等と大差ない容量のバッテリーなのに電池の持ちが良いみたいなので、この辺はトレードオフと考えるべきか。
NFCは使うためにパスワード設定が必須だったり、充電中は使えなかったりと色々と不便が多い気がする。
本体の表面処理はツルツルではないもののサラサラしたカンジで引っ掛かりが少なく、Nexus 5等と比べるとグリップ感が弱いので手を滑らせて落とさないか少し心配。
内蔵ストレージは16GBだけど、設定→端末管理→SDカードと保存領域→内蔵ストレージを見ると合計容量 8.45GB、同じく内蔵ストレージ16GBのZenfone Maxは10.38GB、Nexus 5は12.55GBなので、arrows M02はかなり容量が少ないのが厳しいところ。

Googleが公開しているアプリ

Google日本語入力をインストールしてSuper ATOK ULTIAS、NX!input 韓国語、NX!input 中国語(簡体字)をOFFに設定。あと、Google Nowランチャー、Googleカメラ、メッセンジャーをインストール。残念ながら、電卓、連絡先、電話はお使いの端末はこのバージョンに対応していません。と出てインストール出来ない。時計はインストール出来るが、時計や電卓はプリインストールされているものがデザインが若干違うだけでほぼ同じだった。
逆にNX!電話、NX!電話帳は電話タブが常時ダイヤルパッド表示でスター付きの連絡先を表示する機能が無いのがGoogleのんと違って慣れるのに時間かかりそう。
あと、クイック機能パネルにライトが無いので、代替え品としてNexus Flashlight(nionsoftware)をインストールした。逆にarrows M02には歩数計があるが独自なのかセンサーハブのAPIでアクセスできないようで、これまで使っていた歩数計アプリのPedometer(j4velin)はお使いの端末はこのバージョンに対応していません。と出てインストール出来なかったのが残念。

microUSB端子

  • 本体は防水でイヤホンマイク端子はキャップレス防水だが、microUSB端子はXperia Z4等のようにキャップレス防水ではなくカバー式となっている。
  • microUSB端子の向きはNexus 5等とは前後が逆で、Nexus 4等と同じ向きとなっている。
  • SlimPortやMHLによるHDMI出力は出来ない。尚、Miracastには対応している。
  • USBホスト機能は無い。尚、Bluetoothマウス等には対応している。

Nexus 5との比較

意外なことにNexus 5よりも19g重く、縦に3mm長いが、厚みは0.3mm薄い。幅は0.1mm狭いけどほぼ同じで、バッテリー容量も30mAh多いけどほぼ同じ。