久々にZaurusでリモートデスクトップを使う

EMチャージなSIMを挿したH11TBluetooth経由でザウルスから使う目処も付いたので、自宅のPCにインターネット経由でリモートデスクトップ出来るように久々にqtrdesktop-jpを使ってみる。

qtrdesktop-jpのダウンロード

が、困ったことにqtrdesktop-jp projectがいつの間にか閉鎖してたのでqtrdesktop-jpがダウンロードできない。調べてみると今年の1月位までは存在していた模様。
最新版というか最終版は2006/07/15に公開されたqtrdesktop-jp 1.5.0-rc1-1.1だったので手元から探してみるとちゃんとダウンロードしていたものが見つかった。せっかくなので自分トコにミラーしておいた。>qtrdesktop-jp_1.5.0-rc1-1.1_arm.ipk
パッケージはこれ1つだけでOKのようで、昔のバージョンみたいにOpenSSLとか入れなくても良い模様。

Windows側の準備

リモートデスクトップで接続できるWindowsWindows XP Professionalなどで、Windows XP Home Editionなどは使えない。今回はThinkPad X40Windows XP Professional SP3でやってみた。パスワードが設定されたユーザーが必要なので、エクスプローラなどを立ち上げて、マイコンピュータを右クリックして管理を選び、システムツール→ローカルユーザーとグループ→ユーザーからAdministratorを右クリックしてパスワードの設定で適当なパスワードを設定した後、マイコンピュータを右クリックしてプロパティを選び、リモートのタブにある「このコンピュータにユーザーがリモート接続することを許可する」にチェックを入れておく。

ザウルス側の設定と起動方法

ザウルスにはqtrdesktop-jpをインストールするだけ。今回はSL-C760にインストールした。qtrdesktopは起動する前にネット接続をしておく。今回は無線LANカードで会社のアクセスポイントに接続しておいた。あとはアプリケーションのホーム画面にあるqtrdesktop-jpのアイコンで起動させる。
最初は何の設定も入ってないので、全般のタブから接続名称(適当で良い。半角英数のみ使うのが吉。)、ユーザ名(今回はAdministratorを使った)、パスワード(Administratorに設定したパスワード)、IPアドレスWindows XPならマイネットワークのプロパティでローカルエリア接続などの現在使っているネットワークを開いて、サポートのタブを見ると表示される)、ポート番号(通常は3389で良い)を入力して、念の為に「保存」ボタンを押しておく。(ちなみにIPアドレスの欄にはIPアドレスだけでなく、ホスト名も指定できる。)
続いて画面のタブを開き、左上のリストボックスからWindows画面の大きさを選択(今回は640×480を選択した)すると右側のテキストボックスに画面の縦横サイズの数字が入力される。されない場合は1024×768を選んでから640×480を選ぶなどのようにすればいいと思う。
これで再び全般のタブを開いて、再度念の為に「保存」ボタンでこの設定を保存しておく。以後はqtrdesktop-jpを起動した際に、設定した接続名称が表示されているので、これを選択してから「接続」ボタンを押せばリモート接続を開始できる。
上記の最低限の設定を1つでも忘れると接続ボタンを押してもすぐにqtrdesktop-jpが落ちてしまう。他の設定は必要に応じて行うと良い。

qtrdesktop-jpの操作方法

ウィンドウモード時にFnキーを押しながらAキーを押すと右クリック、ダブルクリック、全画面切替、キーボードリセットを行うためのメニューが表示される。全画面切替でフルスクリーンモードに切り替えた後は、Fn+Aで直接ウィンドウモードに切り替わる。ちなみに自分が作ったzvolkeyはFn+Aを音量アップに割り当てていたので、この切り替え操作が効かなかった(汗)とりあえず、zvolkeyをアンインストールして解決。キーの割り当て変えたヤツをまた作らねば・・・。
フルスクリーンモード時、右クリックはAddressキーを押して離した後、ペンで画面をクリックする。ダブルクリックはAddressキーを押したまま、ペンで画面をクリックする。画面が640×480以上の時はHomeキー押しながら矢印キー、もしくはHomeキー押しながらペンでドラッグすると画面スクロールが行える。
キーボードは全/半が全角/半角、カナひらがCtrl、MenuがAlt、Fn+1〜0がF1〜F10、Fn+OがF11、Fn+PがF12、Fn+↑がPageUp、Fn+↓がPageDown、Fn+←がHome、Fn+→がEndになっている。
qtrdesktop-jpの終了はリモート接続しているWindows画面の[スタート]から「切断」を選択するか、ウィンドウモードでqtrdesktop-jpのウィンドウ右上の(×)をクリックして閉じる。

その他

画面の色がおかしいと思うなら、qtrdesktop-jpの設定で画面の表示色を15bppもしくは16bppを選択する。
ザウルス側とWindows側でファイルのやりとりがしたい場合は、qtrdesktop-jpの設定でローカルリソースのディスクで「本体メモリーを共有する」などを選択すれば、リモート接続したWindowsマイコンピュータ内にザウルスの本体メモリーなどがドライブとして現れる。