GPSロガー GT-730F/Lの使い方

秋月電子の通販でGPSロガーとしても使えるUSB接続GPSレシーバ GT-730F/Lを購入した。付属品は短いUSB延長ケーブルとドライバやアプリケーションが入った8cm CD-ROMだけで説明書などの冊子は無い。

GPSロガーとして使う

使い方は簡単でUSBに繋いで電源供給すれば5秒ごと(PCで変更できる)に現在地の記録を開始してくれる。電源ランプは点灯すると測位開始、点滅すると測位完了&ログ記録中となる。USBからの電源供給が途切れるとログ記録は停止。再度、USB電源を供給すると前回の続きからログを追記し始める。
USBコネクタで電源供給が出来るバッテリー等があれば持ち歩いて使うことも出来る。秋月電子ではGT-730F/Lを購入するとおまけとして単3電池4本でUSB電源供給可能な電池ボックス SBH-341-3S/USBを付けてくれる。USB電源供給のON/OFFスイッチに加えて、ポケットやベルト等に引っ掛けるフックが付いている。

PCから使うための準備

PCで使う場合は予めドライバをインストールしておく必要があるが、添付CD-ROMの「GPS USB Dongle」→「Data logger software (OPTION)」→「GPS USB Dongle with Data Logger (English version)」→「GPS PhotoTagger(Data Logger)_install-20090409.exe」をインストールすると一緒に入れてくれる。
フォルダ名に英語バージョンと書いてあるが、インストールの時点から全て日本語で表示される。途中、ドライバインストールの別ダイアログが開き、そちらは英語だがNext、Finishをクリックするだけで途中何も聞かれない。最後に再起動を求められる。
再起動後はGPSドングルを差し込むと「新しいハードウェアが見つかりました」「USB-Serial Controller D」と表示された後、「Prolific USB-to-Serial Comm Port」と表示され、認識する。

GPSフォトタガーでログ表示や本体設定、写真への位置情報埋め込み

あとはデスクトップかスタートメニューのアイコンからGPS Photo Taggerを起動して、メニューバーのファイルからログの読み込みを行う。初回起動時のみ添付CD-ROMケース裏面のプロダクトキーの入力を求められる。
これで選択したログの軌跡がGPS Photo Tagger内のウィンドウにGoogleマップと重ね合わせて表示される。
デジカメ写真にGPS情報を埋め込むのはメニューバーの写真/メディアから写真/メディアの追加を行った後、メディア/写真から写真へGPSデータの書き込みを行うことで出来る。GPSデータが埋め込まれた否かはExit Reader等で確認できる。
ログ自体は汎用的なGPX形式に加えて、Google Earth等で使えるKMZ形式等で保存できる。
ログの記録間隔はデフォルトで5秒ごとのみ、内蔵メモリーが満杯になったら記録停止だが、メニューバーのファイルから本体の設定で何秒ごと、何メートルごと、何km/h以上で記録するかと、内蔵メモリーが満杯になった際に上書きするか、ログ記録を停止するかを設定できる。

公式サイトやドライバ等の入手

ちなみにGT-730F/Lは台湾 CANMORE ELECTRONICS(佳茂電子)のGT-730F(L)という製品で、日本国内ではGPSDGPS GT-730F(L) GPS USBドングルロガーとして以前販売していた。それぞれのサイトからデータシートやマニュアル、ドライバ等がダウンロードできるが、GPS Photo Tagger等のアプリケーションはダウンロードできない。あと、GPSDGPSからダウンロードできるドライバは現時点で2010/01/26更新の最新版でインストーラも日本語になっている。ドライバ更新は既存のドライバをアンインストールしてからインストールするだけで行える。
GT-730F(L)は台湾Skytraq社のGPSチップ Venus6を台湾Prolific社のUSB-シリアル変換チップ PL-2303を使ってUSB機器として使えるようにしているだけなので、ドライバとしてProlificのPL-2303 Software and Driversもそのまま使える模様。

GPSレシーバとして使う

あと、普通にUSB接続のGPSレシーバとしても使えるので、GPS対応ソフトとしてフリーソフトウェアカシミール3D等が利用できる。設定しなければならないCOMポートの番号はデバイスマネージャのポートに「Prolific USB-to-Serial Comm Port (COM7)」等と表示されているカッコ内のものを使う。速度はデフォルトで38400bpsのようだが、判らない場合は添付CD-ROMの「GPS USB Dongle」→「GPS USB Dongle (Japanese version)」→「GPS Viewer.exe」を起動して、ウィンドウ左側下部のScan Allボタンを押せば現在接続されているGPSレシーバを自動的に検索して設定し、ウィンドウ左側に表示されるのでこれを見れば判る。