高画質なスクイーズ記録

映画とかの横長い16:9の映像を録画するとき、普通は上下に黒い帯をつけた4:3の映像として記録されちゃうけど、これじゃ縦480本ある解像度が上下の黒い帯分だけ落ちちゃうので、(高画質な)縦480本のまま記録したい。これが、16:9の映像を縦方向に圧縮して黒い帯をつけるんじゃなく、縦に伸びた状態のまま記録する方法がスクイーズ記録というらしい。
BSデジタル放送を録画するようになって、このスクイーズ記録をよく使うようになった。DVDレコーダーがスクイーズ記録に対応してるってのも理由ではあるんだけど。で、このスクイーズ記録されている場合はテレビやDVDレコーダーが自動的に上下に黒い帯をつけてくれるので、自分でイチイチ画面をズームしたり切り替えなくてもいいんだけど、このスクイーズ記録されていることを示す信号ってのが2種類あるらしい。
1つはS1信号、もう1つはID-1信号。前者はビクターが考案したものらしく、後にEIAJのCPR-1202(元はCPX-1202)で制定されてて、後者はソニーが考案したものらしく、こちらも後にEIAJ CPX-1204で制定されたらしい。
S1信号はS端子(Y/C分離端子)のC信号に+5Vをかけてスクイーズ記録であることを示すみたいで、これに対応しているS端子はS1端子、もしくはS2端子*1と機器に明記されている。
ID-1信号は不思議なことに機器に明記されていないことがほとんど。ただ、NTSC映像信号の垂直帰線消去区間の20ラインと283ラインに載せられているので基本的にコンポジット端子でも普通のS端子でも対応できる。逆に映像加工装置にかけるとID-1は消去されてしまう場合もある。
ここで何が問題って、意図的にスクイーズ信号に対応してると判りやすいのは基本的に機器に明示されているS1端子なんだけど、S1に対応したセレクターってのがほとんど無いんよね〜。困ったもんだ。SONYのCXD2085M使ってスクイーズ対応回路でも組むかぁ?

*1:S1端子での挙動に加えて、16:9の映像の上下に黒い帯をつけた4:3の映像から、中心の16:9の部分だけをズームして16:9テレビに画面いっぱいに表示する場合、S2信号で自動的に切り替わるらしい。こっちは+2.2Vをかけるそーな。