7インチで格安の小型モニター DBPOWER VGA7

DBPOWER VGA7(7インチモニター)をAmazon.co.jpのTKSオールサービスから税込み・送料込みの4,280円(2016/07/12現在)で購入した。液晶の解像度は800×480と低いが、スケーリングが優秀で320×200や640×400、1024×768、1920×1080等も拡大および圧縮して表示出来る。アスペクト比も16:9だけでなく4:3固定にも出来るので使い勝手が良い。

メーカーと型番

商品ページにブランドがTKSと書いてあるので、商品名に含まれているDBPOWERがメーカー名と思われる。商品ページにはメーカー型番がVGA7と書かれている。DBPOWERは恐らく英国のDBPOWER社ではないかと思われるが詳しくは不明。ブランドのTKSについても詳しくは不明。

パッケージ

パッケージは日本語表記の化粧箱で、側面右側に7"、7"-DC、7"-VGA、Otherの文字があり、7"-VGAにチェックが入っていることから、これら各モデル共通のパッケージとなっている模様。なので、上面の商品写真も違うモデルのものとなっている。

側面奥側にORIGINCOMのロゴと共に株式会社オリジンコムの文字が書いてある。

付属品

7インチモニター本体は本体カバーに取り付けられた状態で入っており、他に付属品としてリモコン、車載用スタンド、車載用スタンド固定用両面テープ、DCプラグ付き先バラ電源ケーブル(ケーブル長は約97cm)、ACアダプタ、取扱説明書がある。リモコンの電池はCR2025でフィルムを挟んであるので取り外してから使用する。本体には液晶保護フィルムが貼られているので、緑色のタブを引っ張って剥がしておく。

本体カバーは2DIN等に埋め込む際の化粧カバーとして使うものらしい。ちなみに車載を意識しているがシガーライターソケットから電源を取るケーブルは付属していないので、必要ならば別途用意する必要がある。

取扱説明書

取扱説明書には7インチモニター&カメラと書いてあるが、これはORIGINCOMのOMT70SET-PROVGA無しでバックカメラ、20mケーブル等を付属したパネル解像度の低いDBPOWER VGA7の仕様違いモデル)用みたいで、操作ボタンの説明以外はほとんど役に立たない。

本体

本体カバーの左右の留め具を押すとツメがはずれて、7インチモニター本体を取り外せる。商品ページの写真と違って、カバー下部中央にDBPOWERのものと思われるdbの文字はない。同様に本体左上にTFT color monitorの文字はなく、代わりにORIGINCOMの文字がある。
底面には三脚ネジ穴があり、付属のスタンドが取り付けられる。背面にもスタンド等の取り付けを想定したと思われるスリットがあるが、付属のスタンドでは使われない。本体の大きさは実測で幅172×高さ112×奥行き20mm(最厚部23.5mm)、重量は273gだった。

接続端子

VGA端子はケーブル直付で本体下部右側から出ている。ケーブル長は約28cm。ミニD-sub(HD)15pinメス端子でコネクタ左右には固定用ネジ穴が出っ張って付いている。
ビデオ入力端子&ACアダプタ端子はケーブル直付で本体背面下部(VGAケーブルの内側)から出ている。ケーブル長はピンジャックまで約41.5cm、DCジャックまで約42.5cm(分岐部分までだと約30cm)。黄色いピンジャックがビデオ入力1(AV1)、白いピンジャックがビデオ入力2(AV2)、赤いDCジャックがACアダプタ端子となっている。

VGAオス/オスのアダプタで左右のナット付きネジを取り外せるものを使えば、ケーブルが短いながらもPC等へ直結出来て便利に使える。同様にピンジャックもRCAカプラーコネクタアダプタ(RCAピンプラグ オス/オス アダプタ)を使えば、短いピンプラグケーブルになってビデオ端子に直結出来るようになるので便利に使える。

電源

ACアダプタはSIMSUKINのSK01G-0500152Jで、12V 2Aのセンタープラスと書いてある。重量は100g。ケーブル長は約90cmと短めで、DCプラグ側から12cmほどの位置にフェライトコアが付いている。DCプラグは一般的な外径5.5mm、内径2.1mm、長さ9.5mm(国際規格ではIECの60130-10、国内規格ではJEITA(旧EIAJ)のRC-5320A、RC-5321、RC-5322、旧EIAJ RC-6705 TypeAに相当)だった。尚、AC接続時にはACアダプタ本体右下の青い通電ランプが点灯する。

本体およびリモコンの電源ボタンで電源のON/OFFが出来る。電源ONの状態でACアダプタを抜くと当然ながら電源OFFとなるが、再度接続すると自動的に電源ONとなる。

表示

本体のV1/V2およびリモコンのVIDEO SELECTのボタンで、入力がAV1(ビデオ入力1)→AV2(ビデオ入力2)→VGAの順に切り替わる。
VGA入力は確認した限り、320×200〜1920×1200の50〜75Hzに対応しており、DOSLinuxのコンソール等で使われるMDA(720×400 70Hz)も映る。解像度やリフレッシュレートが対応していない場合はOUT OF RANGEと表示されて映らない。入力信号が無い場合はNO SYNC、入力信号に合わせて自動的に調整が行われる際にはAUTO SYNCと表示される。
液晶パネルは光沢タイプで解像度は商品ページによると800×480とある。これを超える解像度は圧縮表示となり、それなりに見づらくなる。尚、TFT液晶みたいだがTN方式なのか上下の視野角は特に狭い。明るさを上げれば、少しは見やすくなる。

ビデオ入力はNTSC/PAL自動判別となっており、入力信号が無い場合はNO SIGNALと表示される。

操作

メニューは本体のMENU、−、+およびリモコンのMENU、左三角(本体の−に相当)、右三角(本体の+に相当)で操作が出来る。MENUを押すと、BRIGHTNESS、CONTRAST、COLOR、HUE、HPOSITION、VPOSITION、AUTO、ZOOM、DOWN、ENGLISH、RESET、メニュー終了と順次切り替わる。各メニューで−と+を押すと設定の変更が出来る。

  • BRIGHTNESS(明るさ)、CONTRAST(コントラスト)、COLOR(色の濃さ)、HUE(色合い)、HPOSITION(水平位置)、VPOSITION(垂直位置)のデフォルト値は50で、0〜100の範囲で調整出来る。ただし、表示状態によって最小値や最大値、調整間隔が変わったり、表示されないメニューがある。
  • AUTO(画面の自動調整)、RESET(設定初期化)は、−や+を押すと実行される。前者はしばらく待つと、後者は即時に反映される。
  • ZOOM(アスペクト比)で16:9と4:3に切り替えられる。リモコンのMODE SELECTのボタンでも切り替えが出来る。
  • DOWN(画面の向き)でLD(通常表示)、RD(上下逆さま)、UL(上下逆さま&ミラー反転)、UR(ミラー反転)に切り替えられる。本体の円形に回転する2つの矢印のボタンでも切り替えが出来る。
  • ENGLISH(英語)からDEUTSCH(ドイツ語)、FRANC.(フランス語)、ESPANOL(スペイン語)、PORTUG.(ポルトガル語)、ITALIAN(イタリア語)、ENGEL(米国英語)、SPYCCK(ポーランド語)、中文(中国語)、日文(日本語)に切り替えられる。ちなみにRESETで元の言語設定には戻らない。

尚、メニューを表示していない時に−や+を押すと音量が0〜100の範囲(デフォルト値は50)で調整出来るが、このモデルにはスピーカーが搭載されておらず、音声入力端子も無いので、調整する意味は無い。

設置

本体は下部からケーブルが出ているので自立させることは出来ない。上下逆さまに表示を切り替えれば、ケーブルは左上から出ることになるので適当なスタンドを使って自立させることは出来る。付属のスタンドは車載を目的としているので台座の安定性が良くはないが、とりあえず机に置いて使うことも出来る。スタンドは上下と左右に向きを調整できる。

その他

パネル解像度は800×480なのでアスペクト比は16:9でも16:10でもなく16:9.6になる。16:9で表示する場合は800×450で上下15ドット表示しない部分が出来る(16:10で表示する場合は768×480で左右16ドット表示しない部分が出来る)ハズだが、そのように表示されているかどうかは判らない。