DAYFILERをいじってみる

TAKEがやって来てDF-X8000を貸し出してくれたので色々いじってみる。

バッテリー

電池カバーを留めているネジ2本をはずして開けてみた。7ピンのコネクタで接続されたリチウムイオン充電池は2本のセルを直列に繋いでいるように見える。型番はBP-200で、3.7V 3240mAh 12Whと書いてある。名称はバッテリーパック、メーカーはセイコーインスツル株式会社。
バッテリーパックのコネクタを外すと見える基板面に5つの接点が見える。シルク印刷とかは無いので何の接点か判らないけど、USBとかJTAGのんだったらいいな〜。

充電

電源を切った(シャットダウンした)状態からmicroUSBケーブルでPCと接続すると充電ランプが赤く点灯する。画面は点灯したり、何か表示されたりはしない。PC側は特にUSB機器として認識されることも無い。
付属のACアダプタ(SII AC Adapter AD90S)は5V 2A、付属のmicroUSBケーブルで本体に接続する。Model NoとしてUWB310-0520とも書いてある。ACアダプタを接続して端末状態から電池の状態を見ると充電中(AC)、PCとUSB接続した時は充電中(USB)、UCS規格に対応していないUSB ACアダプタを接続した時は充電中(USB)、UCS規格に対応しているUSB ACアダプタを接続した時は充電中(AC)だけど5V 2Aより小さな出力だと充電が追いつかない場合がある模様。

microSD

microSDカードのカバーはやたら固いけど「・・・」の部分を内側よりに力をかけて押しながら外側にカバーをスライドさせると開く。

microUSB

Android Easy Panel入れてみたら、Display/OthersのDeveloperからUSBデバッグのチェックがON/OFF出来たけど、一応最初からONになってるっぽい。
PCとmicroUSBケーブルで接続すると、PC側からUSBマスストレージデバイスとして認識されたドライブのMTPフォルダにMTPInstall.exeってドライバのインストーラが、PasoramaフォルダにSetup.exeってPASORAMAのインストーラがあるので、それぞれインストールするとMTPのデバイスは認識されるが、Pasorama Deviceのデバイスは認識されないので、公式サイトのドライバの再インストールに従ってC:\WINDOWS\system32\driversにあるドライバを当てると認識する。Android ADB Deviceはドライバが当たらないので、Android SDKGoogle USB Driverのinfファイルの[Google.NTx86]と[Google.NTamd64]の欄の末尾にでも「%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0619&PID_0704&MI_03」を追加してドライバ当ててみた。
残念ながら「adb shell」してもdevice not foundと表示されて接続できなかった。

キーボード

文字入力は、通知バーに白背景黒文字で[あ]と表示されていたら日本語入力モード、白背景黒文字で[A ]と表示されていたら間接英字入力モード、黒背景白文字で[A ]と表示されていたら直接英字入力モードで、ctrl+spaceで順次切り替わる。ctrl+shiftを一度押すと通知バーにCAPSが表示、もう一度押すとNUMが表示、さらにもう一度押すと消える。NUMモードではキー右下に刻印された数字や記号が入力出来る。また、ctrl+スペルで手書きや単語登録、ATOK設定、記号、顔文字、文字コードなどのメニューが出る(Android Terminal Emulatorでは使えない模様)。記号はshift+「-」で「,」、shift+「?」で「*」、ctrl+「,」で「.」が入力出来る(Android Terminal Emulatorでは使えない模様)。また、NUMモードからshift+「6」で「^」が入力出来る。
ブラウザでは、ctrl+Aでテキスト選択のメニュー、ctrl+Bでブックマーク、ctrl+Cでコピー(shift+カーソルキーでテキスト選択)、ctrl+Dでブックマークを保存、ctrl+Fでページ内を検索、ctrl+Gでページ情報、ctrl+Hで履歴、ctrl+Iで拡大、ctrl+Jでダウンロードのメニュー、ctrl+Lでアドレス欄、ctrl+Nでホームページ、ctrl+Oで縮小、ctrl+Pで設定、ctrl+Rで再読み込み/停止、ctrl+Sで共有、他にもctrl+Tもホームページ表示っぽいし、ctrl+Wは1つ前に戻る挙動をしているように見える。
Android Terminal Emulator等では「.」や「>」とかの記号が入力出来ないので、nicoWnnGとか他のIME入れてMENUからソフトウェアキーボードを表示させてやってみるのが吉。

ロック画面

ロック画面は無く、液晶部分を閉じるとスリープ、開くとスリープから復帰する。電源ボタンでもスリープ/スリープからの復帰が出来る。

スクリーンショット

スクリーンショットAndroid 4.0標準と同じく電源と音量(小)の同時押しで撮れる。sdcard→Pictures→ScreenshotsフォルダにScreenshot_2000-01-01-09-28-30.pngのように現在の日時を含めたファイル名で保存される。

ホーム画面

起動時は「一括検索」ボタンを押した時の「複数辞書一括検索」の画面。これがいわゆるAndroidにおけるホーム画面。

「メニュー」ボタンを押すと「国語」、「英和」、「和英」、「英英」、「文法・実用」、「英語学習」、「ドリル」、「ユーザー」、「リーダー」、「ライター」、「ツール」、「追加」のメニューが現れるので「→」キーと「←」キーで選択する。決定はスペースキーの右隣りにある「enter(決定・訳)」。選択したメニューにサブメニューがある場合は「shift」+「↓」キーと「shift」+「↑」キーで選択できるが、サブメニュー内のメニューを「↓」と「↑」で選択していくとサブメニューも手前や次に切り替わる。

ADW.Launcherをインストールしてみた。標準のホームに戻るには、アプリケーション一覧から「KJ49Dict」(これが標準のホームアプリの名前)を開く。インストール後は起動時にホーム画面の選択画面が現れるようになる。

設定

「メニュー」ボタン→「ツール」→「設定」→「システム設定」がAndroid標準の「設定」に相当する。

「システム設定」を開くと、無線LAN、端末の音、ディスプレイ、詳細、ユーザー設定の言語と入力などが見える。

アプリケーションのインストール

メニュー→ツール→設定−システム設定→ユーザー設定−詳細→セキュリティ→提供元不明のアプリにチェックを入れる。

以後は、メニュー→ツール→役立つール−ブラウザや、メニュー→ツール→ファイル管理→ファイル管理で、apkファイルをダウンロードや選択すればインストール出来る。

インストールしたアプリは、メニュー→ツール→ファイル管理→ランチャーから起動することが出来る。

アプリのアンインストールは、メニュー→ツール→設定−システム設定→端末−詳細→アプリ→ダウンロード済みからアプリを選択してアンインストール出来る。
apkファイルは例えば他のAndroid端末でインストールしたものを、ESファイルエクスプローラーからMENU→マネージャ→アプリケーションマネージャー→アプリ一覧が表示されるので選択して長押し→バックアップで、/sdcard/backups/appsフォルダにapkファイルをバックアップ出来るので、これを使ってみた。

ファイル

ファイル管理のsdcardは/sdcard/で内部ストレージ、extsdは/extsd/でmicroSDカードを示している。左上の「カード」と書かれたところをタップするとextsdに切り替わる。(左上の表示は「本体」に変わり、これをタップするとsdcardに戻る)

ESファイルエクスプローラーだと/や/system/等も自由に見れる模様。/system/xbin/にはsuがある。

/system/build.propや/default.prop、/md5sum.txt、/patch.propもESテキストエディター等で自由に見れる。とりあえず、これらのファイルをまとめたもの。>dfx8000file.zip
Android Terminal Emulatorから「ls -R -a -l > /extsd/dfx8000allfile.txt」で全てのファイルのリストを取ってみた。もちろん、権限が無くて見れないフォルダもあるけど参考程度に。>dfx8000allfile.zip

ベンチマーク

AnTuTu 安兎兎ベンチマークをインストールしてみた。無線LAN OFF、microSDカード未装着、ACアダプタ未接続(バッテリー残量は82%以上)でスコアは2689だった。

その他

  • メニュー→ツール→設定−システム設定→端末情報から見れるモデル番号は「SII DAYFILER」、Androidバージョンは「4.0.4」、カーネルバージョンは「2.6.38-00006-ga42425f」「alpha@alpha-Optiplex-9010 #1」「Fri Jan 4 17:42:44 CST 2013」、ビルド番号は「0.201.201301111157」
  • メニュー→ツール→設定−システム設定→無線LAN→メニュー→詳細設定→スタンバイ時に無線LAN接続を維持は、電源接続時のみ使用するしか選択出来ない。
  • マイクやカメラは無い模様。ヘッドホン端子にCTIA規格(OMTP規格だったらどうしよう)の4極ステレオミニプラグなイヤホンマイクを繋いでみたけど、Skypeとかでもマイクは使えなかった。