Xperia acro HD(docomo SO-03D)はSIMロック解除すると、イー・モバイルのSIMを入れて通話やSMSが出来るので、SO-03Dを白ロムで購入して、ドコモショップに持って行き、3,150円払ってSIMロック解除してもらった。尚、SIMロック解除はドコモの回線契約が無くても本人確認書類を提示すればやってくれる。ちなみにSO-03Dのビルド番号が6.1.F.0.106の場合はSIMロック解除する前に6.1.F.0.106のアップデートファイルを取得しておいた方が良いと思う(6.1.F.0.106のアップデートファイルを取得する際にSIMロックが再度かかってしまう気がするので)。
Xperia acro HDは左側面の上からmicroSDカードスロットカバー、SIMカードトレイカバーと並んでいる。SIMカードトレイは背面側にツメを引っ掛けるようにして引っ張り出すことが出来る。トレイは完全に取れてしまう場合もあるが、上手く差し込めば元に戻る。
イー・モバイルのSIMを入れて適切にAPNを設定すれば、パケット通信も出来るし、EMnetメールも使えるらしいが、Wi-Fiテザリングは出来ない(APN Manager Proで出来るらしいが)らしい。しかし、Android 4.0(ビルド番号:6.1.F.0.106)にアップデートしてroot化するとWi-Fiテザリングに対応させる方法があるらしいので、やってみた。
root化に必要なものはビルド番号 6.1.F.0.106のアップデートファイルから作成したftfファイルと、Xperia acro HDのグローバルモデルであるXperia acro S(LT26w)のビルド番号 6.1.A.1.58のアップデートファイルから作成したftfファイルと、ftfファイルの作成やXperiaのROMを書き換えるためのFlashtoolと、root化の実行バッチ用であるrootingKit_forSO-03D_6.1.F.0.106の4つで、6.1.F.0.106のftfファイルはSO-03DをPCに繋いでPC Companion等で取得したアップデートファイルから作成する必要がある。
PC Companionでアップデートファイルを取得する
アップデートファイルはSEUS(Sony Ericsson Update Service)と言う公式アプリで取得するのが定番だったが、Sony EricssonからSony Mobileに変わった際に、SEUSはアップデートサービス(Sony Mobile Update Service)になり、Xperia(SO-01B)用という位置づけ(ただし、現在も保証外ながらXperia全機種で使える)に変わった。他のXperia用には新しく用意されたPC Companionを使うことになっている。こちらはSEUS(現アップデートサービス)と違い、Xperiaの電源を切る必要も、ダウンロードモードにする必要もなく、安全にアップデートファイルだけを取得することが出来るのがありがたい。尚、XperiaのUSBドライバもこれらに含まれている。
- PC CompanionをダウンロードしてPCにインストール
- インストール後、自動的にPC Companionが起動されるのでタスクトレイの「Sony PC Companion」を右クリックして「Sony PC Companion を終了」
- XperiaをPCにmicroUSBケーブルで接続すると自動的にドライバがインストールされる(再起動を求められたらPCを再起動する)
- [スタート]→プログラム→Sony→Sony PC Companion→Sony PC Companion 2.1と選択して、PC Companionを起動
- ポップアップウィンドウで「新しい携帯電話のソフトウェアバージョンが利用できます」と出たら「アップデート」
- 携帯電話のソフトウェアとして現在のバージョンと新しいバージョンが表示されたら、これをメモして、XperiaをPCから取り外してから「同意する」でアップデートファイルのダウンロードが始まる
- 「以下の手順に従って携帯電話のアップデートを準備します。」が出たらウィンドウを閉じてタスクトレイからPC Companionを終了させる
「新しい携帯電話のソフトウェアバージョンが利用できます」のポップアップウィンドウが出ない場合は以下の手順で強制的にXperiaのアップデートを行うことでアップデートファイルをダウンロードする。(※この手順は文鎮化して起動しなくなったXperiaを元に戻す場合にも使える)
- 「Support Zone」の「開始」
- 「携帯電話のソフトウェア・アップデート」の「開始」
- 「携帯電話の修復」
- 「再インストール(推奨)」を選択して「続行」
- 「Xperia TM acro HD(SO-03D)」を選択して「次へ」
- Xperiaの電源を切って音量(小)を押しながらmicroUSBケーブルでPCと接続する
- アップデートファイルのダウンロードが始まり、終わると何の確認もなく強制的にXperiaのアップデートが始まるので、終わったらタスクトレイからPC Companionを終了させる
アップデートファイルはWindows XPの場合「C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Sony Ericsson\Update Engine\db\13740270\blob_fs」フォルダにFILE_xxxxxxxxx(xは数字)という名前のファイルが3つ出来ているのでこれをバックアップする。
ちなみにXperia acro HD (SO-03D)のビルド番号 6.1.F.0.106の場合は、FILE_278568425(65,183 バイト、CRC32: 8A34E2E2、MD5: 5217C64CBD6535D811EF39BAAFE31230、SHA-1: CBAC9AF4A3BC6F95175FA06F109CD10CB2E469B5)と、FILE_279333857(11,363,386 バイト、CRC32: 67197E82、MD5: 926F1FA790F4AA3F4836035A285A0E89、SHA-1: 5F2DD4A20D1FA9AC3F63B573913071AF92C04A50)と、FILE_279333880(479,625,062 バイト、CRC32: C08EFA72、MD5: 6658001BA58960F6ECE5ED98F02458F0、SHA-1: 1F132C83455B24AC4476FC46EEA72974B50AAF8F)だった。
アップデートファイルからftfファイルを作成する
アップデートファイル(3つのFILE_xxxxxxxxx)はFlashtoolで1つのftfファイルに変換できる。ftfファイルがあればFlashtoolでXperiaのROMをまるごと復旧させたり、一部だけ書き換えたりすることができる。
- FlashtoolをダウンロードしてPCにインストール
- [スタート]→プログラム→Flashtool→Flashtoolで、Flashtoolを起動
- 「Tools」→「Decrypt Files」
- 「...」を押して「Look In:」からFILE_xxxxxxxxxがあるフォルダを選択したら「Open」
- 「Files」のFILE_xxxxxxxxxを選択して「->」で「Files to convert:」に移動、これを3つのFILE_xxxxxxxxxに対して行ったら「OK」
- 「Decryption finished」が出るまで待つ
- 「Folder list:」から「partition-image_S1-SW-LIVE-DE72-PID1-0002-MBR.sin」と「simlock.ta」以外を選択して「->」で「Firmware content:」に移動
- 「Device:」に型番(SO-03D等)などを、「Version:」にビルド番号(6.1.F.0.106等)などを、「Branding:」にキャリア名かメーカー名(docomo等)などを入力して「OK」
- 「Finished bundle creation」が出るまで待つ
- 「File」→「Exit」で終了
ftfファイルはFlashtoolのインストールフォルダを変更しなかった場合「C:\Flashtool\firmwares」フォルダに「型番_ビルド番号_キャリア名.ftf」(SO-03D_6.1.F.0.106_docomo.ftf等)の名前で出来ているのでこれをバックアップする。
ちなみに上記で選択しなかった「partition-image_….sin」については判らないが、「simlock.ta」については含めてしまうとftfファイルからXperiaのROMをまるごと復旧させた場合にSIMロック解除していても元に戻ってしまう(初期状態と同様にSIMロックがかかってしまう)らしい。
ただ、ftfファイルは7-zipで不要なファイルを削除したり出来る他、Flashtoolでftfファイルを焼く(ROMを書き換える)場合にsimlock.ta等の焼きたくないファイルを外すことが出来る。
Android 4.0にアップデート
ドコモ公式ページの手順に従い、Android 4.0(ビルド番号:6.1.F.0.106)にアップデートする。既にアップデートされている場合は必要ない。
root化
root化は脆弱性のあるXperia arco Sのkernelとsystemだけを上書きして(ROMに焼いて)、root化に必要な/data/local.propファイルを作成し、Xperia acro HDのsystemだけを上書きして(ROMに焼いて)元に戻してから脆弱性のあるXperia acro Sのkernelと/data/local.propを使ってroot化に必要なsu等のコマンドをsystemに仕込み、最後にXperia acro HDのkernelだけを上書きして(ROMに焼いて)元に戻すことで出来上がりとなる。
Xperia acro Sのkernelとsystemだけを焼く(上書きする)
FlashtoolをインストールしたPCの「C:\Flashtool\firmwares」フォルダ等にXperia acro S(LT26w)のビルド番号 6.1.A.1.58のftfファイルをダウンロード&解凍して出てきた「Xperia acro S (LT26W)_6.1.A.1.58_APAC.ftf」を置く。
- [スタート]→プログラム→Flashtool→Flashtoolで、Flashtoolを起動
- 稲妻マーク(Flash)をクリック
- 「Flashmode」を選択して「OK」
- 「...」を押してftfファイルのあるフォルダを選択したら「Open」
- 「Xperia acro S(LT26...」を選択、「Wipe data」、「Wipe cache」、「Wipe apps log」のチェックをはずして、「Exclude baseband」、「Exclude Fota」、「Exclude partition」、「Exclude TA」にチェックを入れたら「OK」
- しばらく待ち、初代Xperiaの絵が表示されたダイアログが出たら、Xperiaの電源を切って、音量(小)を押しながらPCとmicroUSBケーブルで接続
- Flash finished.が出るまで待つ
- 「File」→「Exit」で終了
PCからXperiaを取り外した後、Xperiaの電源を入れる。途中でAndroidのアップグレード中...と出るが気にせずに起動するまで待つ。
1つ目のroot化バッチを実行
- 設定→言語と入力→地域/言語→日本語(今回は最初から選択されていた)
- 設定→セキュリティ→提供元不明のアプリにチェック→OK
- 設定→開発者向けオプション→USBデバッグ→OK
- 設定→画面設定→スリープ→30分(今回は最初から選択されていた)
- XperiaをPC CompanionがインストールされたPCにmicroUSBケーブルで接続(自動的にドライバがインストールされる、Xperia側にPC Companionをインストールするかとダイアログが出た場合はスキップを選択)
- rootingKit_forSO-03D_6.1.F.0.106.zipをダウンロード&解凍して「Step1_LT26w.bat」を実行(終わったら適当なキーを押してバッチファイルを終了させる)
Xperia acro HDのsystemだけを焼く(上書きして元に戻す)
FlashtoolをインストールしたPCの「C:\Flashtool\firmwares」フォルダ等にXperia acro HD(SO-03D)のビルド番号 6.1.F.0.106のftfファイル(SO-03D_6.1.F.0.106_docomo.ftf等)を置く。
- [スタート]→プログラム→Flashtool→Flashtoolで、Flashtoolを起動
- 稲妻マーク(Flash)をクリック
- 「Flashmode」を選択して「OK」
- 「...」を押してftfファイルのあるフォルダを選択したら「Open」
- 「SO-03D」を選択、「Wipe data」、「Wipe cache」、「Wipe apps log」のチェックをはずして、「Exclude Fota」、「Exclude kernel」、「Exclude baseband」にチェックを入れたら「OK」
- しばらく待ち、初代Xperiaの絵が表示されたダイアログが出たら、Xperiaの電源を切って、音量(小)を押しながらPCとmicroUSBケーブルで接続
- Flash finished.が出るまで待つ
- 「File」→「Exit」で終了
PCからXperiaを取り外した後、Xperiaの電源を入れる。途中でAndroidのアップグレード中...と出るが気にせずに起動するまで待つ。(ロック解除後に「問題が発生したため、電話帳サービスを終了します。」と出たら無視して「OK」)
2つ目のroot化バッチを実行
- 設定→セキュリティ→提供元不明のアプリにチェック→OK
- 設定→開発者向けオプション→USBデバッグ→OK
- 設定→画面設定→スリープ→30分(今回は最初から選択されていた)
- XperiaをPC CompanionがインストールされたPCにmicroUSBケーブルで接続(Xperia側にPC Companionをインストールするかとダイアログが出た場合はスキップを選択)
- rootingKit_forSO-03D_6.1.F.0.106.zipをダウンロード&解凍して「Step2_SO-03D.bat」を実行(終わったら適当なキーを押してバッチファイルを終了させる)
Xperia acro HDのkernelだけを焼く(上書きして元に戻す)
FlashtoolをインストールしたPCの「C:\Flashtool\firmwares」フォルダ等にXperia acro HD(SO-03D)のビルド番号 6.1.F.0.106のftfファイル(SO-03D_6.1.F.0.106_docomo.ftf等)を置く。
- [スタート]→プログラム→Flashtool→Flashtoolで、Flashtoolを起動
- 稲妻マーク(Flash)をクリック
- 「Flashmode」を選択して「OK」
- 「...」を押してftfファイルのあるフォルダを選択したら「Open」
- 「SO-03D」を選択、「Wipe data」、「Wipe cache」、「Wipe apps log」のチェックをはずして、「Exclude Fota」、「Exclude system」、「Exclude baseband」にチェックを入れたら「OK」
- しばらく待ち、初代Xperiaの絵が表示されたダイアログが出たら、Xperiaの電源を切って、音量(小)を押しながらPCとmicroUSBケーブルで接続
- Flash finished.が出るまで待つ
- 「File」→「Exit」で終了
CWM(ClockworkMod Recovery)のインストール
CWMはよくある他のスマートフォン等と違い、recoveryやsystemのパーティションをまるごと書き換えるのではなく、systemにCWMを起動するためのファイル群を追加して、通常起動時のSonyEricssonロゴ表示中に画面を何度かタップすることでCWMを起動させる。
- 設定→セキュリティ→提供元不明のアプリにチェック→OK
- 設定→開発者向けオプション→USBデバッグ→OK
- 設定→画面設定→スリープ→30分(今回は最初から選択されていた)
- XperiaをPC CompanionがインストールされたPCにmicroUSBケーブルで接続(Xperia側にPC Companionをインストールするかとダイアログが出た場合はスキップを選択)
- CWM Recovery for 2012 Xperia v02をダウンロード&解凍して「install.bat」を実行(終わったら適当なキーを押してバッチファイルを終了させる)
CWMの起動とシステムのバックアップ
- Xperiaの電源を切る
- Xperiaの電源を入れる
- Sony Ericssonロゴが表示されたら画面を数回タップするとCWM Recovery for 2012 Xperia v02が起動する
- 音量(大)で上、音量(小)で下に移動してメニューが選択出来る、シャッターボタンで決定(ホームキーでも決定らしい)
- backup and restore→backupで確認なしにバックアップが始まる、終わるとトップメニューに戻ってくる
- reboot system nowで再起動(再びSony Ericssonロゴから表示が始まって起動する)
バックアップしたデータは/sdcard/clockworkmod/backupフォルダにバックアップ日時のフォルダ(例:2013-01-15.18.44.08)が作成され、その下にcache.ext4.tar、data.ext4.tar、nandroid.md5、system.ext4.tarの4つのファイルが保存されている。
尚、/sdcardは内部ストレージのことで、microSDは/sdcard/external_sdとなることに注意。
テザリング強制APN変更抑止、spモード専用GPS設定変更、EMOBILE APN追加、カメラ無音対応
面倒なんでバッチファイル作ってやってみた。
- 設定→セキュリティ→提供元不明のアプリにチェック→OK
- 設定→開発者向けオプション→USBデバッグ→OK
- 設定→画面設定→スリープ→30分(今回は最初から選択されていた)
- XperiaをPC CompanionがインストールされたPCにmicroUSBケーブルで接続(Xperia側にPC Companionをインストールするかとダイアログが出た場合はスキップを選択)
- em_SO-03D.zipをダウンロード&解凍して「em_SO-03D.bat」を実行(終わったら適当なキーを押してバッチファイルを終了させる)
この後、設定→携帯電話のリセット→データの初期化→携帯端末のリセット→すべて削除、と初期化を行うことで、テザリング強制APN変更抑止やEMOBILE APN追加が有効になる。また、恐らくEMnetメールを使う際に問題となるので、設定→その他→モバイルネットワーク→アクセスポイント切替抑止のチェックをはずしておく。
このバッチファイルはCWM Recovery for 2012 Xperia v02のインストール用バッチファイルを書き換えて作成したもので、/system/etc/customization/settings/com/android/settings/custom_settings.xml、/system/etc/gps.conf、/system/build.prop、/system/etc/apns-conf.xmlのファイルのバックアップを同じフォルダに末尾に.bakを付加した名前で作成し、それぞれ設定を書き換えたファイルに置き換えます。「em_SO-03D_uninst.bat」を実行するとバックアップから元のファイルに置き換えます。
バッチファイルを使わなくても、PlayストアからSuperuserとESファイルエクスプローラーをインストールして、Superuserを起動して終了させた後、ESファイルエクスプローラーを起動して、MENU→設定→ルートオプションを開き、ルートエクスプローラー、前に戻る、ファイルシステムをマウントにチェックを入れた後(ルートエクスプローラーは確認が出たら「はい」、Superuserのダイアログが出たら「許可」)、書き換えたいファイルを長押ししてプロパティから変更を開いてチェックボックスの状態をメモしておき、再度ファイルを押してESテキストエディターで開き、書き換えたら、MENU→保存すると同じフォルダに書き換えたファイル名の末尾に.bakを付加したものが書き換え前のファイルとして保存される。再度ファイルを長押ししてプロパティから変更を開き、先ほどメモした状態にチェックボックスを変更するといった手順で行うことも出来る。
/system/etc/customization/settings/com/android/settings/custom_settings.xml
このファイルには、テザリング時に強制的にspモードでしか使えないAPN(dcmtrg.ne.jp)に変更する設定が記載されている。
項目名は「<setting key="」に続けて、設定値は「</setting>」の直前に書かれている。
- tether_dun_required(0…テザリング時にAPN変更しない、1…テザリング時にAPN変更する)
- tether_dun_apn(テザリング時のAPN設定を項目ごとに「,」で区切って記述する)
- invisible_apn_required(true…APNを見えなくする、false…APNを見えるようにする)
- invisible_tether_apn_required(true…テザリング時のAPNを見えなくする、false…テザリング時のAPNを見えるようにする)
- tether_message_required(true…テザリング時に接続先によっては高額の〜の注意メッセージを出す、false…メッセージを出さない)
今回はtether_dun_requiredを0、tether_dun_apnの行を削除、invisible_apn_requiredとinvisible_tether_apn_requiredとtether_message_requiredをfalseに書き換えた。
/system/etc/gps.conf
このファイルには、A-GPS使用時にspモード以外では使えないSUPLホスト(dcm-supl.com:7275)を使う設定が記載されている。
NTPサーバを国内のものに書き換えるとGPSが高速化されるという話もあるが、XTRAサーバと同じクアルコムのgpsOneXTRAのものが指定されていたので、チップセットに合わせてたらいじらない方が良いかと思って変更しなかった。
今回はSUPL_HOSTをdcm-supl.comからsupl.google.comに、SUPL_PORTを7275から7276に書き換えた。
/system/build.prop
このファイルには、カメラのシャッター音を無効に出来ない設定が記載されている。
ro.camera.sound.forcedが1ならばシャッター音強制、0ならばシャッター音無音が可能となり、カメラアプリ起動後にMENUキーでシャッター音をON/OFFするためのメニューが現れる。
今回はro.camera.sound.forcedを1から0に書き換えた。
EMOBILEで使えない機能
設定→通話設定のネットワークサービス、海外設定、応答拒否メッセージは基本的に動作しないので、EMOBILEにおける発信番号制限、発信者番号通知の有無、通話中着信、着信転送、留守番電話の番号などの設定は行えない。
EMnetメールのMENU→設定からWEB設定を開けない。
設定→ドコモサービスは当然ながらドコモSIMが無いと使えないし、使う意味も無い。
その他、アプリなどに関してもspモードメールとかドコモSIMじゃないと使えないものが多数ある。ちなみにおサイフケータイは使えるので、Edyやマクドナルド公式アプリなども使えるが、iDはドコモSIMが必要になるらしい。
その他
EMnetメールのWEB設定は標準ブラウザが起動するのでユーザーエージェントを見てるのかな?と思ってUser Agentを変える方法を調べてみた。
- 標準ブラウザを起動してURL欄に「about:debug」と入力してキーパッドの実行ボタンを押す(画面は変わらない)
- MENUキーを押すとメニュー末尾に通常表示されていない「Dump V8 counters」が出ていればデバッグモードに入っている
- 設定→デバッグ→UAStringから、Android、Desktop、iPhone、iPad、Froyo-N1、Honeycomb-Xoomに変更が出来る
残念ながらUser Agentを任意に設定することは出来ないみたいなので別の方法を調べてみた。
/system/build.propのro.product.modelを変更すると「Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 4.0.4; ja-jp; SonyEricssonGS03 Build/6.1.F.0.106) AppleWebKit/534.30 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mobile Safari/534.30」の「SO-03D」の部分だけが変わる(手前に「SonyEricsson」は付くのは変わらない)ので、同じくSonyEricssonの付いたUser Agentを出すS51SEに変えてみたが、WEB設定は開けなかった。
あと、少し気になることとしてroot化するとAndroid 4.0ではspモードメールの自動受信が出来なくなるってハナシがある模様。