逆引きゾーンの委任

CIDRに対する逆引きのゾーン情報
http://www.wakhok.ac.jp/~kanayama/summer/02/site/node71.html
CIDR体系
http://www.vwnet.jp/mura/cidr.htm

DNSサーバを運用するには固定IPアドレスが必要で、プロバイダから4個とか8個もらって使うことが普通だと思う。(うち、2個はネットワークアドレスとブロードキャストアドレスに使われる。)

CIDRとは8ビット単位でクラスを分けるクラスA、クラスB、クラスCのようなクラスフルと違い、任意のビット単位で使用するアドレスの範囲を決めるクラスレスのやり方で、219.99.78.0から16個といった場合は219.99.78.0/28のように記述する。
これは16個→4ビットなので、IPアドレス全体の32ビット−4ビットの28を「/」に続けて書く。要するにサブネットマスクのビット数を表している。

IPアドレスからホスト名を調べる逆引きは通常クラスA、クラスB、クラスCのような単位でしか出来ないのを、逆引きゾーンの一部を親のDNSサーバに委任してもらうことで、自分とこで管理する手順が書いてあったので、自分に判るようにまとめておく。

本来ならば 219.99.78.2 を逆引きするために 78.99.219.in-addr.arpa ゾーンを管理する親の DNS サーバで 2.78.99.219.in-addr.arpa を調べようとすると、実は 2.0-15.78.99.219.in-addr.arpa が正しい名前だと教えられる。(普通はここでホスト名が判明する。)

0-15	IN	NS	amaterasu.takesada.co.jp.
2	IN	CNAME	2.0-15

または

0-15.78.99.219.in-addr.arpa. IN NS    amaterasu.takesada.co.jp.
2.78.99.219.in-addr.arpa.    IN CNAME 2.0-15.78.99.219.in-addr.arpa.

ここで、0-15.78.99.219.in-addr.arpa を管理するのは子の DNS サーバだと NSレコードで定義しているので、子の DNS サーバに 2.0-15.78.99.219.in-addr.arpaが聞きに行かれることになる。(従って、親の DNS サーバの逆引きゾーンには、子の DNS サーバの定義が必要。)

子の DNS サーバで 0-15.78.99.219.in-addr.arpa ゾーンを管理するようにしておけば、219.99.78.2 の逆引きとして 2.0-15.78.99.219.in-addr.arpa を聞きにくるので、これを答えられるという仕組みになる。(つまり、子の DNS サーバの逆引きゾーンで 78.99.219.in-addr.arpa を管理してはいけない。)