Raspberry Pi 3 Model BにRetroPie 4.4入れてX68000エミュレータのlr-px68kを動かしてみた。
RetroPieのインストール
RetroPieをbalenaEtcher等でmicroSDカードに書き込む。
SSH接続したい場合はRetroPieのmicroSDカードのボリュームラベルがbootのドライブ直下にsshの名前で空ファイルを作成する。
RetroPieの初回設定
RetroPieのmicroSDカードをRaspberry Piに取り付けて電源を入れる。(予め、LANケーブル、HDMIディスプレイ、USBキーボードもしくはUSBゲームパッド等を接続しておく。)
WELCOMEが出たら、USBキーボードのF4以外(Enter等)を押し続ける(USBゲームパッドの場合はAボタンを押し続ける)。
CONFIGURINGが出たら、割り当てるキー(ボタン)を順番に押す。割り当てたくないキーはAボタンに割り当てたキー(ボタン)を長押しするとスキップできる。F4キーは割り当てに使えない。
OKにフォーカスが移ったらAボタンに割り当てたキー(ボタン)を押す。以後の操作は上下左右で選択、Aボタンで決定、Bボタンでキャンセルとなる。
HOTKEYボタンを割り当てなかった場合は、YOU DIDN'T CHOOSE A HOTKEY…が表示されるので、YESを選択するとSELECTボタンがHOTKEYボタンになる。
RetroPieの基本操作
起動時に表示されるメニューは最初はRETROPIEしか無い。ROMファイルを追加すると、NintendoやX68000等も表示されるようになる。STARTボタンでMAIN MENUの表示がON/OFFされる。QUITから再起動やシャットダウン等が行える。Bボタンで1つ前の画面に戻る。
Windows共有フォルダの有効化
RETROPIEから、RETROPIE SETUPを開く。以後の操作は、USBキーボードを使っている場合、最初に割り当てた設定とは無関係にカーソルキーで選択、スペースキーでチェックON/OFF、Enterキーで決定、Escキーでキャンセルとなる。
OK→Configuration / tools→samba - Configure Samba ROM Shares→Install RetroPie Samba shares→OK→Cancel→Back→Exitで、WindowsネットワークにRETROPIEが見えるようになる。
エミュレータのROMファイル
Windows共有フォルダのRETROPIEにあるromsフォルダに各エミュレータごとのフォルダがあるので、ここにROMイメージやディスクイメージを入れる。ファミコンエミュレータならば、nesフォルダにNESファイルを入れる。尚、日本語フォントを入れていない状態では日本語ファイル名は文字化けする。
STARTボタン(MAIN MENU)→QUIT→RESTART EMULATIONSTATION→YESで再起動すると、起動時に表示されるメニューにROMファイルに対応したもの(nesフォルダにNESファイルを入れた場合なら、Nintendo)が追加されているので、これらを選択するとROMファイルの一覧が表示され、選択すると起動する。HOTKEYボタン+STARTボタンで終了させられる。
日本語フォントのインストール
F4キーでシェルを開くか、SSHクライアントでRETROPIEに接続して、ユーザー名がpi、パスワードがraspberryでログインする。
sudo apt-get install -y fonts-droid-fallback
「sudo apt-get install -y fonts-droid-fallback」で日本語フォントをインストールしたら「exit」で終了する。EMULATIONSTATIONを再起動すると日本語ファイル名が表示できるようになる。
X68000エミュレータ(lr-px68k)のインストール
RETROPIEから、RETROPIE SETUPを開く。Manage packages→Manage experimental packages→lr-px68k→Install from binary→Back→Back→Back→Exitで、X68000エミュレータがバイナリパッケージでインストールされる。
\\RETROPIE\bios\keropiにiplrom.datとcgrom.datを入れる。ファイル名は小文字でなければいけない模様。
X68000エミュレータのディスクイメージ
\\RETROPIE\roms\x68000にHuman68k等のディスクイメージファイルを入れる。
ディスクイメージの拡張子が.XDFや.HDMだと表示されないので設定ファイル(/etc/emulationstation/es_systems.cfg)のx68000の拡張子設定を書き換える。
F4キーでシェルを開くか、SSHクライアントでRETROPIEに接続して、ユーザー名がpi、パスワードがraspberryでログインする。
sudo sed -i -e 's/\.dim/.xdf .hdm .dim/;s/\.DIM/.XDF .HDM .DIM/' /etc/emulationstation/es_systems.cfg
「sudo sed -i -e 's/\.dim/.xdf .hdm .dim/;s/\.DIM/.XDF .HDM .DIM/' /etc/emulationstation/es_systems.cfg」(「_」が入力出来ない場合はShift+「-」で入力する)で設定ファイルを書き換えたら「exit」で終了する。EMULATIONSTATIONを再起動すると.XDFや.HDMが表示できるようになる。
X68000エミュレータのためのキーボード割り当て
USBキーボードを使う場合は、デフォルトのキー割り当てに問題があるので再割り当てを行う。
STARTボタン(MAIN MENU)→CONFIGURE INPUT→YESで、CONFIGURE INPUTが出たら、Enterキーを押し続ける。
CONFIGURINGが出たら、D-PAD UPは↑、D-PAD DOWNは↓、D-PAD LEFTは←、D-PAD RIGHTは→、STARTはF1、SELECTはF2、AはEnter、BはEsc、XはF5、YはF6、LEFT SHOULDERはF7、RIGHT SHOULDERはF8、LEFT TRIGGERはF12、RIGHT TRIGGERはF9、LEFT THUMBはS、RIGHT THUMBはJ、LEFT ANALOG UPはW、LEFT ANALOG DOWNはX、LEFT ANALOG LEFTはA、LEFT ANALOG RIGHTはD、RIGHT ANALOG UPはU、RIGHT ANALOG DOWNはM、RIGHT ANALOG LEFTはH、RIGHT ANALOG RIGHTはK、HOTKEY ENABLEはF3を押した後、OKにフォーカスが移るのでAボタンに割り当てたキーを押す。
USBゲームパッドを使う場合は、再度同じ手順で割り当てをやり直す。USBゲームパッドを使う場合でも、USBキーボードで行った設定は有効なまま維持される。
X68000エミュレータの操作
キー割り当ては、F11がHELP、半角/全角が@、@が[、[が]、]が¥、英数がCAPS、左Altと右AltがOPT.1とOPT.2、PauseがBREAK、EndがUNDO、Num LockがCLRで、ろ(_)、COPY、かな、ローマ字、コード入力、記号入力、登録、ひらがな、XF1~XF5、全角は割り当てられていない。
F12でPX68KメニューのON/OFF(上下左右で選択、XもしくはBで決定、Yでキャンセル)、HOTKEY+STARTで終了、HOTKEY+Bでリセット、HOTKEY+XでQUICK MENUのON/OFF等が行える。
USBマウスやUSBゲームパッドはX68000エミュレータ上で問題なく使用できる。