昨日届いたNexus Sについて調べてみる。Wikipediaにはあまり詳しく書かれていないので当時のニュースを追っかけてみた。
モデルごとの発売日と違い
2010/12/16に米T-Mobile向けのGT-I9020T、続いて2010/12/20に英国向けのGT-I9020、2011/02頃に北欧およびロシア向けのGT-I9023、2011/03上旬に韓国SKテレコム向けのSHW-M200S、韓国KT向けのSHW-M200K、2011/05/08に米Sprint向けのSPH-D720、2011/07/24に米AT&T向けのGT-I9020Aが発売になっていた模様。
Factory Images for Nexus Devicesを見るとGT-I9020T/I9020/I9023がワールドワイド版でコードネームがsoju、GT-I9020Aが850MHz版でコードネームがsojua、SHW-M200S/M200Kが韓国版でコードネームがsojuk、SPH-D720がNexus S 4Gでコードネームがsojusとなっているみたい。何故か韓国版とNexus S 4Gは4.1.1が最終バージョンで4.1.2にはならない模様。
主な違いはGT-I9020が何故か日本の技適通ってる(ただし、端末に技適マーク表示は無い)のと、GT-I9023だけ有機ELじゃなく液晶パネルなのと、GT-I9020Aが900/1700MHzの代わりに850/1900MHz対応なのと、SPH-D720がCDMA2000とWiMAXに対応してることくらい。
SHW-M200Kの仕様
今回落札したNexus Sは韓国KT向けのSHW-M200Kだった。取扱説明書にも型番の記載がある。起動時の言語選択画面の初期値が韓国語なのと、韓国語IMEがプリインストールされていることと、Androidビームで表示される言語が韓国語固定になっているあたりが気付いた違い。
ブートローダーのアンロック
今回入手したものは既にアンロックされてたけど、電源切れたNexus Sの音量上を押しながら電源を押し続けてブートローダーが起動したら、Android SDKをインストールしたPCとmicroUSBケーブルで接続して、fastboot oem unlockでブートローダーのアンロックが出来るハズ。アンロックされるとブートローダーが起動した画面にUNLOCKEDの表示が出るのと、起動時のGoogleロゴの下部に開いた南京錠のアイコンが表示される。元に戻すにはfastboot oem lockで出来るハズ。
ClockworkMod Recoveryのインストール
カスタムリカバリとしてClockworkMod Recoveryをfastboot flash recovery recovery-clockwork-6.0.4.3-crespo.imgでリカバリ領域にインストールする。fastboot boot recovery-clockwork-6.0.4.3-crespo.imgならばリカバリ領域にインストールせずに起動することが出来るので、リカバリ領域を含む全体のバックアップを取ることも出来る。
非公式なAndroid 4.4.2のインストール
スペック的に劣るってのはあるんだろうけど、Galaxy Nexusに比べてあまりに動作が遅い気がするので何も考えずにXDA Developersでcn.fyodor氏が公開してたAOSP KitKat 4.4.2 Mod for Nexus SのFinal Buildを入れてみた。ブートアニメーション終わるといきなりホーム画面になるのねん。と言うことは初回起動時のようこそウィザードって素のAndroidのAOSPには含まれてないってことか。当然のようにPlayストア等も入っていなかったのでGAppsをインストールすると、初回起動時にようこそウィザード出た。なるほど、GAppsに含まれてるんだ。
初期状態で内部ストレージが0.98GB、アプリで80.75MB、キャッシュデータで400KB使用していて、空き容量は0.91GBだった(ランタイムをARTに変えるとアプリが117MBに増加、空き容量は823MBに減少)。
GAppsのsmall版(gapps-kk-20140105-signed.zip、Android 4.4.2向け)を追加した状態ではアプリが168MB、キャッシュデータが0.91MBに増加、空き容量は889MBまで減った(ランタイムをARTに変えるとアプリが265MB、キャッシュデータが0.93MBに増加、空き容量は720MBに減少)。Playストアでアプリを更新すると現時点ではアプリが321MBに増加、空き容量は653MBに減少(ランタイムをARTに変えるとアプリが463MB、キャッシュデータが1.69MBに増加、空き容量は456MBに減少)。
GApps(gapps-kk-20140606-signed.zip、Android 4.4.3向け)を追加した状態ではアプリが226MB、キャッシュデータが808KBに増加、空き容量は837MBまで減った(ランタイムをARTに変えるとアプリが400MB、キャッシュデータが832KBに増加、空き容量は591MBに減少)。Playストアでアプリを更新すると現時点ではアプリが498MB、キャッシュデータは2.67MBに増加、空き容量は444MBに減少(ランタイムをARTに変えるとアプリが750MB、キャッシュデータが2.68MBに増加、空き容量は125MBに減少)。
Android 4.4.2に追加したアプリとか
ホーム画面はGoogle Nowランチャーに変更。日本語入力はiWnn IME for Nexusが何故かインストール出来なかったので、汎用向けのWnn Keyboard LabをOld キーボードイメージと共にインストール。あとはGoogleカメラとChromeブラウザをインストールして初期状態のNexus 5みたいなカンジに。この状態で少し使ってみたけど、公式のAndroid 4.1.1より動作が軽い気がする。
壊れたSIMスロットの修理方法
そういえば、壊れたSIMスロットはいくつかのサイトで修理を請け負っている模様。相場は大体5千〜1万円台といったところ。SIMスロット部分のパーツが2,300円ほどで売られているのを見つけたので、軽く分解出来るかTAKEに見てもらう。分解写真や分解手順を書いたサイトを参考にやってみると、それなりの難易度ではあるがSIMスロット部品を取り外すところまで出来た。
公式なAndroid 4.1.1のインストール
Factory Images for Nexus DevicesからSHW-M200Kに対応したAndroid 4.1.1のJRO03Eをダウンロードして解凍して出来たflash-all.batと同じフォルダにAndroid SDKのplatform-toolsフォルダの内容をすべてコピー。Nexus Sを音量上+電源でブートローダーモードで起動させたらmicroUSBケーブルで接続して、flash-all.batを実行して公式のAndroid 4.1.1を導入した。
初期状態で内部ストレージが0.98GB、アプリで57.15MB使用していて、空き容量は0.92GBだった。Playストアでアプリを更新すると現時点ではアプリが427MBに増加、空き容量は446MBに減少。
非公式なAndroid 4.4.4(CyanogenMod 11)のインストール
CyanogenMod for Google Nexus SのCM 11はnightlyしか無いので現時点の最新となる2015-02-22版を入れてみた。
初期状態で内部ストレージが0.98GB、アプリで115MB、キャッシュデータで552KB使用していて、空き容量は0.89GBだった(ランタイムをARTに変えるとアプリが178MB、キャッシュデータが576KBに増加、空き容量は774MBに減少)。