F(x)tec Pro1にAndroid 13をインストール

 再び予備機になっているF(x)tec Pro1はSnapdragon 835の6GBでストレージも128GBと、Pixel 3 XLのSnapdragon 845の4GBと比べても比較的悪くないスペックなものの、今となっては古いAndroid 9でジェスチャーナビゲーションもダークモードも無く、他の端末と同様に使えないのが不便なので、LineageOS 20Android 13)を入れることにした。

 F(x)tec Pro1用のLineageOSはカスタムリカバリもLineageOS専用のものが提供されているし、Google Appsも相性問題がないものが用意されているし、英語ながらも公式サイトに詳細なインストール手順が説明されているので、Chromeで日本語に翻訳したものを読んで、その通りに行ってみた。
 インストールに必要なブートローダーアンロックを行うと保証が無くなるが、もう国内販売も終息してるし、ウチは衝撃でパネル内部に点灯しなくなった箇所もあるので、気にしなくていいやってことで。
 ブートローダーアンロックを行うと初期化されてしまうので、それならばと予め初期化してから行った。当然ながらインストールする際にUSB接続するPCには予めGoogle USBドライバadbおよびfastbootコマンドを入れておいた。

  1. 設定→デバイス情報→ビルド番号を7回タップする(開発者向けオプションの有効化)
  2. 設定→システム→詳細設定→開発者向けオプション→OEMロック解除をOFFからONに変更→OEMロック解除の許可が出たら、有効にする
  3. シャットダウンしたら、音量(小)+電源をFastBootModeが出るまで押し続ける(ブートローダーモードで起動)
  4. USB接続したPCから、fastboot oem enable-charger-screen(充電画面の有効化)
  5. USB接続したPCから、fastboot oem off-mode-charge 1(OFFモード充電の有効化)
  6. USB接続したPCから、fastboot flashing unlock
  7. 音量ボタンで、UNLOCK THE BOOTLOADERを選択して電源ボタンで決定する(ブートローダーアンロック)
  8. USBケーブルを抜いてシャットダウンしたら、音量(小)+電源をFastBootModeが出るまで押し続ける
  9. USB接続したPCから、fastboot flash boot boot.img(カスタムリカバリインストール)
  10. 音量ボタンでSTARTからRecovery modeに変更して電源ボタンで決定する(カスタムリカバリの起動)
  11. LineageOSのリカバリが起動したら、Factory Reset→Format data/factory reset→Format user data?が出たら、Format data(初期化)
  12. 初期化が終わったら左上の「←」でメインメニューに戻って、Apply update→Apply from ADB(PCからadb sideloadコマンドを受け付けるようになる)
  13. USB接続したPCから、adb sideload lineage-20.0-20231028-nightly-pro1-signed.zip(LineageOSインストール、「serving: 'lineage-20.0-20231028-nightly-pro1-signed.zip' (~47%)」で止まっても問題ない)
  14. To install additional packages, … Do you want to reboot to recovery now?が出たら、No(再起動させない)
  15. メインメニューに戻ったら、Advanced→Reboot to recovery(カスタムリカバリ再起動)
  16. リカバリが再起動したら、Apply update→Apply from ADB(PCからadb sideloadコマンドを受け付けるようになる)
  17. USB接続したPCから、adb sideload MindTheGapps-13.0.0-arm64-20231025_200931.zip(GAppsインストール、「serving: 'MindTheGapps-13.0.0-arm64-20231025_200931.zip' (~47%)」で止まっても問題ない)
  18. Signature verification failed Install anyway?が出たら、Yes(署名の検証に失敗しても問題ないので続行)
  19. メインメニューから、Reboot system now(再起動)

 これで出来上がり。よくあるカスタムROMのインストール手順と大体同じだけど、F(x)tec Pro1特有っぽいカスタムROMのためにオフライン充電を有効化すること、カスタムリカバリはTWRP等ではなくLineageOS専用のものを入れてること、カスROMインストール前にリカバリから初期化すること、カスROMインストール後は再起動させずにリカバリを再起動してからGAppsをインストールすることあたりが注意すべきトコかと。

 しかし、動作は非常に安定している印象。妙な日本語や英語が残っているようなところも無さげ。昔と違って純粋なAndroidそのままってカンジで設定メニュー直下にも同時項目はなく、システムの中にいくつかのカスタマイズ項目がある程度。Googleフォトが容量無制限バックアップになるようなアングラな状態でもないので安心して使える。
 ただ、Playストアからインストール出来るアプリにはPixel以外にインストール出来なさそうなPixel カメラもインストール出来たりという点はある。設定、AudioFX、FMラジオ以外のアプリは基本的に代替えアプリ入れて無効化も出来る。(ファイルと標準ホームは無効化は出来ない)
 元のAndroid 9に戻すにはF(x)tec公式サイトのコミュニティにF(x)tec Pro1のファクトリーイメージがある模様。