Optimus chat L-04Cのroot化

ドコモ Optimus chat L-04Cは2011年3月6日に発売された時のソフトウェアバージョン V10dから、現時点で最新となる2012年9月11日から公開されたV10gまで、どのファームウェアでもadb接続時に「1」とだけ書いた/data/local/lge_adb.confを作成して再起動すればadb接続時に一時rootとなるので、/systemを読み書き可能で再マウントしてsuを仕込むだけでroot化出来ることを確認した。(参考:How to Root Lg Optimus one P500 Android 2.3.3 Gingerbread
これをお手軽に行うためのバッチファイル(l04c_root_v3.zip)を作ってみた(2013/03/27更新)。たぶん、V10d、V10e、V10gだけでなく、V10fでも使えるハズ。詳しくはzipファイルに含まれているreadme.txtを参照。
最初はSuperOneClick v2.3.3を使ってV10dをroot化したんだけど、L-04Cは/system/appのファイルを上書きしたり削除したりすると何故か/systemを読み込み専用で再マウント出来なくなる(Device or resource busyになる)影響から、SuperOneClickでunroot化が完了しなかったことや、/data/localのlge_adb.conf、/data/local/tmpのbusyboxやoutputを放置したままにするので自前でバッチファイルを作った次第。どれも単純で短い内容なので詳しくはバッチファイルを読むのが良いかと。
バッチファイル実行前には、L-04Cの設定→アプリケーション→開発→USBデバッグにチェックを入れて、L-04CのUSBドライバをインストールしたWindows PCとmicroUSBケーブルで接続しておく必要がある。バッチファイル終了後はUSBデバッグのチェックをはずしてもかまわない。
adb.exe、AdbWinApi.dll、AdbWinUsbApi.dllはAndroid SDK ADT Bundle for Windows 32-bitsdk→platform-toolsフォルダに含まれるものを使ってるので動作に支障がある場合は最新版に差し替えると良いかも知れない。root化で使用するsuやSuperuser.apk、APN追加やテザリング有効化、GPS設定変更で使用するbusyboxSuperOneClick v2.3.3のRootフォルダに含まれるsu-v2とSuperuser.apk、Dependenciesフォルダに含まれるbusyboxを使っている。

root化とか全部やる

all.batを実行するとroot化、カメラシャッター音4無音化、テザリングメニュー有効化、APN追加、GPS設定変更に加えて、Superuserのインストールも全て行った上で本体の初期化を自動的に行う。元に戻すにはunall.batを実行する。

CWMインストール

Optimus chat(L-04C)用CWM Recovery v5に含まれるflash_imageとcwm.imgにリネームしたrecovery.imgを同じフォルダに置いてcwm.batを実行すると、recoveryパーティションのバックアップを取ってから、CWMをインストールして自動的に起動する。systemパーティションには一切手を加えないのでオリジナルに近い状態のバックアップが取れるかと思う。元に戻すにはuncwm.batを実行する。

root化

root.batを実行すると/system/xbinにsuコマンドをインストールしてroot化する。別途、マーケット(Playストア)からChainsDDのSuperuserかChainfireのSuperSUなりを入れて使う。元に戻すにはunroot.batを実行する。

カメラのシャッター音4を無音化

camera.batを実行するとカメラのシャッター音4を無音化する。元に戻すにはuncamera.batを実行する。

テザリングメニュー有効化

tether.batを実行するとテザリングとポータブルアクセスポイントのメニューを有効化する。元に戻すにはuntether.batを実行する。

APNの追加

apn.batを実行するとアクセスポイント名にDTI ServersMan SIM 3G 100とIIJmio高速モバイル/D サービスのAPNを追加する。元に戻すにはunapn.batを実行する。

GPSの設定変更

gps.batを実行するとSUPLサーバをspモード固有からGoogleに、NTPサーバを国内のものに変更する。元に戻すにはungps.batを実行する。

おまけ

ドコモやLGが独自に追加したAndroid標準では無いアプリやウィジェットや設定を無効化(凍結)するバッチファイル(l04c_pm.zip)を作ってみた。L-04CのV10gを想定しているので、他のバージョンだと上手く動作しない可能性がある。
対象はアプリが「ドコモメニュー、電子辞典、Evernote Launcher、Home selector、取扱説明書、Facebook for LG、Twitter for LG、MySpace for LG、エリアメール、ドコモマーケット、電話帳コピーツール、スタートアップガイド、トルカ、バックアップと復元、ThinkFree Office、spモードメール」、ウィジェットが「アナログアラーム時計、ブックマーク、デジタルアラーム時計、デジタル時計、デュアルクロック、メッセージウィジェット、メモ、今日のスケジュール」、設定がアカウントと同期の「docomo」。
pm_disable.batで無効化、pm_enable.batで再び有効化出来る。バッチファイルにはアプリごとにコメントを入れているので、必要に応じて書き換えてやれば無効化したくないものを省くことも出来ると思う。