Pocket WiFi SでClockworkMod Recoveryをインストールせずに起動する

そういえば、Pocket WiFi S(S31HW)はfastbootモードが使えたことを思い出したので試してみた。
ブツはLibre Free Gratis!の人もオススメのudk氏がビルドされたClockworkMod Recovery 6.0.1.2(Recovery_Ideos_U8150-D_v6.0.1.2.zip)。
S31HWのfastbootモードはUSBケーブルを繋いでおらず電源が切れた状態から音量(小)ボタンと終話ボタン(赤)を押しながら電源ボタンを押し続けて画面にandroidロゴが出たら手を離す。
ここでPCとUSB接続してもPocket WiFi S (S31HW) ADBドライバが何故か適用できないので、adb_driver.zipを解凍して出来たadb_driverフォルダのandroid_winusb.infを開いて「;Huawei Ideos」の下に「%SingleBootLoaderInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_D00D」の1行を追加する。2箇所あるので両方とも書き換えて保存すれば、S31HWのfastbootモードでもドライバを適用出来る。
次にRecovery_Ideos_U8150-D_v6.0.1.2.zipを解凍して出て来たinstall-recovery-windows.batを実行すると問答無用でrecoveryパーティションがClockworkMod Recoveryで上書きされてしまうので、元のrecoveryパーティションをバックアップしておくためにも今回はインストールせずにCWMを起動させてみる。
install-recovery-windows.batと同じ箇所にメモ帳で「tools\fastboot-windows.exe boot tools\recovery.img」とだけ書いたものをboot-recovery-windows.bat等の適当な名前で保存して、これを実行するとS31HWの内蔵フラッシュメモリを汚すことなくCWMが起動する。

CWM-based Recovery v6.0.1.2


 by udk - forum.myppc.it

 - reboot system now
 - install zip from sdcard
 - wipe data/factory reset
 - wipe cache partition
 - backup and restore
 - mounts and storage
 - advanced

ここでbackup and restore→backupで内蔵フラッシュメモリのバックアップをmicroSDカードに取得しておけば、今後何かあった場合も同じ手順でCWMを起動してbackup and restore→restoreすれば元に戻すことが出来る。ただし、recoveryパーティションはリストア出来ないっぽいので、install-recovery-windows.batと同じ箇所にmicroSDのclockworkmod→backup→バックアップ日時のフォルダ内にあるrecovery.imgを用意して、下記の内容のバッチファイルをメモ帳等で作成して同じ箇所にuninstall-recovery-windows.bat等の名前で保存して実行すれば、recoveryパーティションもリストア出来る。

tools\fastboot-windows.exe erase recovery
tools\fastboot-windows.exe flash recovery recovery.img
tools\fastboot-windows.exe reboot