F-12C用ClockworkMod Recoveryのインストール

F-12C用のClockworkMod Recovery(CWMと略されることが多い)はdocomo f-12c root化スレで70氏(◆gOMaMR9mlI)が公開したもので、現在は作者のページであるF-12Cで色々したいのページ左上にあるファイル倉庫のリンクからもダウンロード出来る。
xda-developersでXperia NEO用として公開されていたClockworkMod Recovery v5.0.2.7-nAa-r2のバイナリを使用したrecoveryパーティション用v0.1(f-12c_cus_rec_v0.1.rar)と、自前でビルドされたClockworkMod Recovery v5.0.2.8のbootパーティション用テスト(f-12c_cus_boot_test.rar)があるが、今回は通常起動に影響がないrecoveryパーティション用を使うことにした。尚、ダウンロードの際に求められるPasswordには「f-12c」を入力する。

CWMのインストール

インストールはf-12c_cus_rec_v0.1.rarのReadMe.txtに従ってroot化したF-12Cで行えば良いが、簡単に行えるようにインストール用のバッチファイルとアンインストール用のバッチファイルを作って、それで導入してみた。
手元のF-12Cはビルド番号V13なので、DooMLoRD_v4_ROOT-zergRush-busybox-su.zipでroot化(もう1台手元にあるF-12CはV21なのでF-12C(ビルド番号 V21)のroot化の手順でroot化)した後、DooMLoRD_v4_ROOT-zergRush-busybox-su.zipを解凍して出来たrunme.batと同じ箇所にf-12c_cus_rec_v0.1.rarを解凍して出来たf-12c_custom_recovery.imgとflash_imageフォルダ、f-12c_cus_rec_v0.1_installer.zipを解凍して出来たinstall.batを置いて実行するとF-12CのrecoveryパーティションにCWMがインストールされ、install.batと同じ箇所に元のrecoveryパーティションのバックアップであるrecovery.imgが出来る。
アンインストールするにはinstall.batと同様にuninstall.batを置いて実行する。この時、uninstall.batと同じ箇所にrecoveryパーティションのバックアップであるrecovery.imgが必要となる。
ちなみにF-12Cには17.1MB以上の空き容量があるmicroSDカードが必要で、可能なら実行前にF-12Cを一度再起動させておくのが良いと思う。

CWMの起動

F-12Cの電源を切った後、microUSBケーブルや卓上ホルダに差していない状態で、MENUボタンと戻るボタンを押しながら電源ボタンを押し続けると6秒程度で下記のRecovery Mode画面になるので、MENUボタンと戻るボタンと電源ボタンから手を離す。

            --- Recovery Mode ---

Select menu

 > Cancel
   Factory data reset
   System update



[Volume up]  :Up
[Volume down]:Down
[Home]       :Enter

音量ボタンの上下で「Factory data reset」を選択してホームボタンで決定する。CWMが導入されているので実際にFactory data reset(工場出荷状態に戻す)が行われる訳では無い。

               ---WARNING---

Factory reset will erase all data
from your phone, including:
  -Your Google account
  -System and application data
   and settings
  -Downloaded applications

It will not erase:
  -Current system software and
   bundled applications
  -SD card files, such as music or Photos
  -Data of Osaifu-Keitai

Do you want to continue?

 > No
   Yes

[Volume up]  :Up
[Volume down]:Down
[Home]       :Enter

先ほどと同様に「Yes」を選択して決定すると、画面が消えて、バックライトが消灯、バックライトが点灯した後、docomoロゴが表示されて、すぐにClockworkMod Recoveryが起動する。

CWMの操作

音量ボタンの上下で選択、ホームボタンで決定、戻るボタンで1つ手前のメニューに戻ることが出来る。reboot system nowを選択すると通常起動、power offを選択すると電源が切れる。
backup and restore→backupと選択するとmicroSDカードにclockworkmodフォルダ→backupフォルダ→現在日時のフォルダが作られて、そこに.android_secure.vfat.tar、boot.img、cache.yaffs2.img、data.yaffs2.img、nandroid.md5、recovery.img、system.yaffs2.imgの各バックアップファイルが取得される。boot.imgとrecovery.imgはcat /dev/mtd/mtd0 > /sdcard/boot.img等のように取得したものと同じもので、nandroid.md5は各ファイルのMD5チェックサムが記載されたテキストファイルとなっている模様。
また、ClockworkMod Recoveryが起動した状態でPCとUSB接続すると、adbコマンドを使ったり、Android SDKのddmsでスクリーンショットを撮ったり出来る。ただし、adb shellは/system/bin/shを使うので、Mounts and Storage Menu→mount /systemを行なっておかないと利用できない。

その他

興味本位でF-12C V13端末のバックアップをF-12C V21端末にリストアしてみた。recoveryパーティションはCWMが入ってる箇所になるからか(バックアップはされるけど)リストアはされない模様。この状態で起動してみると特に問題なく立ち上がった。
ベースバンドバージョン、IMEI、Wi-FiBluetoothMACアドレスSIMロック状態は元の状態(V21)から変わっていなかったが、ビルド番号はV13になっていた。SIMカード入れて通信できるかどうかは確認してない。