FreeNAS公式サイト(英語)からDownload FreeNAS 8のFreeNAS 8.0-RELEASEを選択、HomeでSourceForge.netのFreeNASのホームに戻って、FreeNAS-7-Stableを選択(FreeNAS-8.0.1はRELEASEもBETA4も内蔵HDDを認識しなかった。IDEモードにすると出来るのかも知れないが未確認)、HP ProLiant MicroServerのCPUはAMD Athlon II NEO N36Lなので64ビット版のFreeNAS-amd64-LiveCD-0.7.2.6694.isoをダウンロード。もちろん、32ビット版のFreeNAS-i386-LiveCD-0.7.2.6694.isoも使える。
これをCDに焼いてUSB CD-ROMに入れてMicroServerに繋いで起動させればいいんだけど、CD焼くのが面倒なんで先日買った仮想CD/DVD/BD機能付きポータブルHDDケースのZM-VE200のHDDに入れて仮想CDモードでMicroServerに接続して起動させる。MicroServerはデフォルトでUSB機器のブート最優先でかつ、CDなどが優先になるのでBIOS設定いじくらなくていいのは楽チン。
今回はこれに加えて、FreeNASのインストール先として内蔵HDDじゃなく、USBメモリを使う。必要な容量は128MB以上(フルインストールの場合は380MB以上必要な模様。ちなみにFreeNASの動作に必要なメモリは96MB以上)。今回は手元に余らせていたTranscend SDHCカード4GB CLASS10をエービットの100円のUSB2.0接続SDHCカードリーダに入れてUSBメモリ代わりに使った。MicroServerは前面のドアを開けるとマザーボードの左側にUSBコネクタがあるので、ここに差し込んだ。ここなら邪魔にならない。
FreeNASのインストール
- FreeNASのインストールCDから起動すると、しばらくして「Console setup」のメニューが表示されるので「9) Install/Upgrade to hard drive/flash device, etc.」を選択。
- 今回は後々のことを考えてフルインストールしたいので「3 Install 'full' OS on HDD + DATA + SWAP partition」を選択した。
別に1や2を選んでインストールしてもかまわないと思う。(少なくとも1を選ぶとカーネルとかユーザーランドが再構築されずにディスクイメージが展開されているのか、インストールしたFreeNASが起動中に止まってしまい、使えないことを後日確認。) - インストール先のディスクのデータが消えるけど大丈夫か確認されるので、OKで次へ進む。
- インストール元のCD/DVDドライブを選択させられるので、選んでOKで次へ進む。
- インストール先のディスクを選択させられるので、容量や機器名などから判断して選択する。
- インストール先のパーティション容量を入力する。デフォルトのままで良いかと思うので、そのままOKで次へ進む。
- スワップパーティションが必要か聞いてくる。無くてもいいと思ったので、デフォルトのNoのまま次へ進む。
- インストールが始まる。「Press ENTER to continue.」が表示されたら終わりなのでEnterキーを押す。
- 元のメニューに戻ってくるので「Exit」を選択。
- 最初の「Console setup」のメニューに戻ってくるので「8) Shutdown system」を選択して終了させる。
- 本当に終了させて良いか確認されるので、Yesを選択。
- シャットダウンが行われて、電源が落ちる。
FreeNASの初期設定
FreeNASのIPアドレスはデフォルトで192.168.1.250となっているが、これを自動取得などに変えたい場合は以下の手順で変更する。
FreeNASの基本設定
WebGUIの開始
- ネットワークで繋がった別のマシンのWebブラウザから「http://192.168.1.250」等のようにFreeNASのIPアドレスを入力して接続する。
- Usernameにadmin、Passwordにfreenasを入力してLoginを押す。
日本語化と自動時計合わせの設定
- System→Generalを選択する。
- LanguageをEnglishからJapaneseに変更。
- Time zoneをEtc/UTCからAsia/Tokyoに変更。
- ネットワーク自動時計合わせを使う場合は、Enable NTPにチェックを入れて、NTP time serverのpool.ntp.orgをntp.jst.mfeed.ad.jpなど適当なNTPサーバ名を入力。使わない場合はSystem timeの右隣にあるアイコンから現在日時を設定できる。
- Saveを押して設定を保存する。
これで以後はWebブラウザでアクセスする最初の画面からすべて日本語化される。
Windows共有サービスの起動
- サービス→CIFS/SMBを選択する。
- 必要に応じてNetBIOS名(コンピュータ名)、概要(コンピュータの説明)、ワークグループを設定する。
- 設定のタブが表示されるので「保存して再起動」を押す。
これで以後はWebブラウザでアクセスする際にIPアドレスでなく「http://freenas」のようにコンピュータ名でアクセス出来る。
WebGUIの終了(ログアウト)
- システム→ログアウトを選択する。
FreeNASの共有ディスク設定
デフォルトでは本体に内蔵、接続されているHDD等は共有ディスクとして見える状態になっていないので、WebGUIから以下の手順で設定する。
ディスクの追加
- ディスク→マネージメントを選択する。
- FreeNAS動作中に接続したHDDがある場合は「ディスクの再スキャン」を押す。
- 表の右下にある「+」を押す。
- ディスクを選択して「追加」を押す。
- 「変更の適用」を押す。
※保証されている訳じゃないけど、電源を入れてFreeNASが動作している状態でMicroServer本体前面のHDDスロットにHDDを取り付けても上記「ディスクの再スキャン」で正しく認識して問題なく使える模様。
ディスクのフォーマット
Windows XPなどで使っていたディスクの内容をそのまま残しておきたい場合は行わなくても良い。
- ディスク→フォーマットを選択する。
- ディスクを選択する。
- 必要に応じてファイルシステムを選択する。
- 4KBセクタのHDDを使う場合は、Advanced Formatにチェックを入れる。
- 「ディスクフォーマット」を押す。
- 画面の末尾にメッセージが次々と追加で表示される。「完了!」が出たら終了。
ディスクのマウント
Windows共有フォルダの設定
- サービス→CIFS/SMBを選択する。
- 共有のタブを選択する。
- 表の右下にある「+」を押す。
- 名前はshare等、適当な名前を入力する。これがWindows共有フォルダ名になる。
- コメントは共有ディスク等、適当な名前を入力する。これがWindows共有フォルダ名に対するコメントとなる。
- パスは右隣の「...」を押すと、先ほど設定したマウントポイント名が見えるのでこれを選択する。
- 「追加」を押す。
- 「変更の適用」を押す。
これで、例えばWindows XPのマイ ネットワーク→ネットワーク全体→Microsoft Windows Network→Workgroup→FreeNAS Server (Freenas)→shareが見えてアクセスできる。アクセス時にユーザ名やパスワードを入力するダイアログは表示されない。
その他
FreeNASの終了
- WebGUIでシステム→シャットダウンを選択
- Console setupメニューから「8) Shutdown system」を選択
- 電源ボタンを押す
上記いずれかでFreeNASをシャットダウンさせて、電源を切ることが出来る。
USBキーボードの取り付け、取り外し
普段、MicroServerにキーボードを取り付けてない状態でFreeNASを動かしていても、途中でUSBキーボードを接続すればただちに使えるようになる。取り外しについても特に操作は必要なく、そのままUSBケーブルを抜けばいい。