ThinkPad X40にRAMディスク作って高速化とか

X40に換装したSSDも使いこむにつれ、時たま遅くなることも出てきた(よくあることらしいが)ので、何となく定番の高速化手順をあれこれやってみる。

仮想メモリを切る

まずはメモリが1.5GBもあるので仮想メモリを切ってみる。[スタート]→設定→コントロールパネル→システム→詳細設定→パフォーマンス [設定]→詳細設定→仮想メモリ [変更]→ページングファイルなし→設定→OK→OK→OK→再起動で完了。

RAMディスクを作る

次にRAMディスクを作ってみる。前に一度失敗したERAMを今度こそちゃんと導入しようとERAMの設定方法を参考にやってみた。
ERAM for WindowsNT3.51/4.0/2000/XP Ver 2.20 ドライバをダウンロードして解凍。[スタート]→設定→コントロールパネル→ハードウェアの追加→次へ→はい、ハードウェアを接続しています→次へ→新しいハードウェアデバイスの追加→次へ→一覧から選択したハードウェアをインストールする→次へ→すべてのデバイスを表示→次へ→ディスク使用→ERAMN220.LZHを解凍して出てきた2000フォルダ(ERAM2000.INFがある場所)を選択→OK→完了。

RAMディスクが開けない→FATドライバを組み込む

再起動するとZドライブとしてMS-RAMDRIVEが出来ているが開くことが出来ない。これは起動時にFATで初期化しようとするもFATドライバが組み込まれていないのが原因らしいので、[スタート]→プログラム→アクセサリ→コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。

RUNDLL32 ERAMNT.CPL,StartupFastfat 1
大きなRAMディスクが作れない→OSが使うメモリを減らす

次にERAMで指定したサイズのRAMディスクが確保できない問題は、OSに認識させるメモリ容量を減らしてOS管理外のメモリを割り当てることで対処できるらしいので、[スタート]→設定→コントロールパネル→システム→詳細設定→起動と回復 [設定]→起動システム [編集]→boot.iniがメモ帳が開いて以下のような内容が表示される。

[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /noexecute=optin /fastdetect

multi(0)で始まる行の末尾にある/fastdetectの前に、OSで確保するメモリ(搭載メモリ1.5GB=1536MB−ビデオ用メモリ64MB−RAMディスク用メモリ128MB=1344MB)を「/MAXMEM=1344」として指定する。
※ビデオ用メモリは、[スタート]→設定→コントロールパネル→画面→設定→詳細設定→アダプタ→アダプタ情報にDACの種類がInternal、メモリサイズが64MBとあったので内蔵メモリから64MB使うんだろうなと思って差し引いた。

multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /noexecute=optin /MAXMEM=1344 /fastdetect

これで最後にERAMを設定。[スタート]→設定→コントロールパネル→ERAMを開いて、ディスクサイズに先ほど想定して差し引いた128MB→「128000」を指定、メモリ確保元は「OS管理外領域」を指定、「OSに通知」のチェックを入れたままだとスタンバイに入れなくなるそうなのでチェックを外す。実デバイス扱いにチェックを入れてもいいけど、まあどっちでもいいかとチェックを入れなかった。
(その他はデフォルトのまま、ドライブ文字はZ、ルートのエントリ数は128、アロケーションユニットは2、メディアIDはF8、開始位置指定のチェックは無し、メモリ上限を検出のチェックは有り、実デバイス扱いのチェックは無し、TEMPディレクトリ作成のチェックは有り)
これで再起動すれば今度はちゃんと128MBのZドライブを開くことも出来ているハズ。

ERAMをXPで使うとシステムの復元が使えない

あと、ERAMを使うとシステムの復元が使えなくなる問題があるらしいので対策しておく。[スタート]→設定→コントロールパネル→システム→システムの復元→「システムの復元を無効にする」にチェックを入れる。
[スタート]→プログラム→アクセサリ→コマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行する。

ATTRIB -S -H -R C:\WINDOWS\system32\Restore\filelist.xml

これでfilelist.xmlが書き換え可能になるので、メモ帳でC:\WINDOWS\system32\Restoreフォルダにあるfilelist.xmlを開いて以下の箇所を探す。

	    <REC>%SystemDrive%\Documents And Settings\Default User\Local Settings\Temporary Internet Files</REC>

        </Exclude>
        <Include>
            <REC>*:\Documents And Settings\*\Application Data\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch</REC>
        </Include>
    </DIRECTORIES>

「」の前に「Z:\」の1行を以下のように追加する。

	    <REC>%SystemDrive%\Documents And Settings\Default User\Local Settings\Temporary Internet Files</REC>
	    <REC>Z:\</REC>

        </Exclude>

保存してメモ帳を終了したら、[スタート]→プログラム→アクセサリ→コマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行する。

ATTRIB +S +H +R C:\WINDOWS\system32\Restore\filelist.xml

再び、[スタート]→設定→コントロールパネル→システム→システムの復元→「システムの復元を無効にする」にチェックをはずす。

一時ファイルをRAMディスクに作る

これで再起動した後、[スタート]→設定→コントロールパネル→システム→詳細設定→環境変数で、TEMPとTMPを編集で変数値をZ:\TEMPに変更、ついでに[スタート]→設定→コントロールパネル→インターネットオプション→全般→インターネット一時ファイル [設定]→フォルダの移動でZ:\を指定、これでかなり快適になった。