TSファイルをRD-X7に転送してみる

DY-UD200で録画したMPEG-2 TSファイルをRD-X7に転送すべく、PCとi.LINKで接続するもWindowsが新しいハードウェアを検出しない・・・。どうやらRD-X7側も繋いだ機器側から何らかの反応を返すのを待つらしく、RD-X7のリモコンのi.LINKボタンをいくら押してもi.LINKに切り替わらない。
・・・詰んだ。と、思ったがI-O DATAのRec-POTなら大丈夫だろうと、PCからRec-POTにTSファイルをコピー、そしてRec-POTから先ほどコピーしたTSタイトルをRD-X7にコピーすると無事に成功。
てな訳で材料。必要なブツはコピーフリーなMPEG-2 TSファイル、IEEE1394経由でi.LINK転送を行うために必要なDirectShowフィルターのdump.ax、デジタル放送の188バイトパケットをi.LINK転送に使う192バイトパケットに変換するためのフィルターTSP2SP.ax、このTSP2SP.axを登録するために必要なランタイムのMFC70.DLLもしくはMSVCR70.DLL、MPEG-2 TSファイルをi.LINKで送受信するためのソフトとしてMurdoc Contoller、IEEE1393で接続したD-VHS機器などを認識させるためにWindows XP SP2以降がインストールされたIEEE1394ポートを持つPC(今回はThinkPad X40IEEE1394 PCカードBUFFALO IFC-ILCB3)、最後にi.LINK入力に対応したRDシリーズ(今回はRD-X7)と、Murdoc ControllerとRD-X7双方が認識するD-VHS相当の機器としてRec-POT(今回はHVR-HD400R)を用意。以下、手順。

  1. DirectX 8.1 SDKに含まれるサンプルソースをVisual C++コンパイルしてdump.axを用意し、C:\WINDOWS\system32\にあるregsvr32.exeにドラッグ&ドロップして登録する。
  2. DVHSToolをインストールして、これに含まれるTSP2SP.axをDirectShowフィルターとして使う。(今回はDVHSTool 1.10に含まれるTSP2SP.axをdump.ax同様にregsvr32.exeで登録した。尚、登録にMFC70.DLLもしくはMSVCR70.DLLが必要。C:\WINDOWS\system32フォルダに置く。)
  3. It's a DirectからMurdoc Controllerをダウンロードして解凍し、Program Files等にインストール。
  4. I-O DATAのRecPot R (HVR-HD400R)をD-VHSモードでPCのIEEE1394に接続すると、Microsoft AV/C Tape Subunit Deviceとして認識される。(要 Windows XP SP2以降)
  5. Murdoc Controllerを起動し、緑の◆(Option)ボタンを押し、AVC DeviceにMicrosoft AV/C Tape Subunit Deviceを選択、188 Send FilterにMPEG2 Transport to Source Packetsを選択して、OKボタンを押す。
  6. Sendのフォルダボタンを押してRecPotに送信したいTSファイルを選択し、VCR Controlの赤い●(Rec)ボタンを押して、RecPotを録画開始、すぐに続けて赤いアンダーライン入りの▲(Send)ボタンを押し、RecPotにTSファイルを送信する。しばらく待つとTSファイルの送信が終了し、RecPotの録画も自動的に終了する。
  7. RecPotとRD-X7をi.LINKケーブルで接続し、先ほどTSファイルを送信して録画したタイトルをRD-X7に転送する。

ただ、困ったことにRecPOTは既に生産終了品なので、入手するなら中古しか無いことかねぇ〜。