AVI2の実証実験

 今回やったのは、録画をミスったヘルシングの7話と8話をDVDからリッピングして、テレビ放映版の6話からCM部分のみキャプチャして、7話及び8話にCMを追加編集し、DVテープへ書き戻すというもの。

 検証マシンはSF-1815、CPUはPentiumIII 1GHz(FCPGA、Cステップ)、メモリは512MB(PC133 SD256MB×2)、HDDはMaxtor 80GB 5400rpm、CDはスリム型CD-RW/DVD-ROMコンボドライブ SD-R2102です。DVビデオデッキはWV-DR5をSF-1815前面のIEEE1394(6ピン)端子とDVケーブル(6ピン−4ピン)にて接続しました。

 まずはDVデッキからキャプチャしたDVフォーマットのAVIファイルをカット編集できるかどうか確認。(カット編集にはAVIUTLの使用を想定。)

  1. WindowsXPを新規インストール(設定項目は全てデフォルト値を使用)
  2. GUIデザインにWindowsクラシックを指定、その他Windows95になるべく近い状態に見栄え及びフォルダ設定を変更。IMEはタスクバーに格納。(さらに全てのシステム含むファイルの表示、登録拡張子も表示を指定。)
  3. Windowsムービーメーカーにて、WV-DR5からヘルシング6話をDV-AVI形式にてキャプチャ、メディアプレイヤーで再生できることを確認。
  4. AVIUTL 0.98a(最新版)をダウンロード、AVIUTLから先ほどのAVIファイルが開けないことを確認。(この6話本編のAVIファイルは6GB以上。)
  5. Windowsムービーメーカーにて、WV-DR5からヘルシング6話のOP部分をDV-AVI形式にてキャプチャ、メディアプレイヤーで再生できることを確認。
  6. AVIUTLにて先ほどのOPのAVIファイルを開けないことを確認。(このOPのAVIファイルは2GB以内。)
  7. TMPGEnc(最新版)にて本編及びOPのAVIファイルが開けることを確認。
  8. VFAPI Reader Codec 1.04(最新版)をDVD2AVIのサイトからダウンロード、TMPGEncで本編及びOPのAVIファイルを開いて、それぞれプロジェクトファイルを作成して保存した後、VFAPI Reader Codecにてこれを開き、AVIファイルとして保存し、これらをAVIUTLにて開けることを確認。

 ここまででWindowsXP標準アプリケーションであるWindowsムービーメーカーにてDVデッキからキャプチャしたDVフォーマットのAVIファイルは、サイズにかかわらず、AVIUTLでは開けないことを確認。
 また、Windowsムービーメーカーのヘルプファイルにて、WindowsムービーメーカーではDVテープへの書き戻しができないことを確認。
 次にDVDからリッピングした動画をDVフォーマットのAVIファイルにして、DVテープに書き戻せるかを確認。

  1. DVD Decrypter、VOBUtils、DVD2AVIの最新版をそれぞれダウンロード。
  2. DVD Decrypterにて、ヘルシングDVD4巻(6話、7話)、5巻(8話、9話)から必要なVOBファイルを抜き出す。
  3. VOBUtilsにて、抜き出したVOBファイルをチャプターごとに分割する。
  4. DVD2AVIにて、チャプターごとに分割したVOBファイルをOP、本編、ED&次回予告ごとにプロジェクトファイル及びWAVファイルを保存する。(7話及び8話のOP、本編、ED&次回予告の合計6つを作成した。)
  5. TMPGEncにて各プロジェクトファイル及びWAVファイルを開き、MPEG1ファイルが作成できることを確認。
  6. AVIUTLにて各プロジェクトファイル及びWAVファイルは開けたが、AVIファイルの保存を行う際に、圧縮形式の指定でDVフォーマットが選択できない(圧縮形式の一覧にDVフォーマットがない)ことを確認。

 ここでAVIUTLでもDVフォーマットでのAVIファイル保存ができることを以前に確認しているMotionDV STUDIOのWindowsXP対応版をインストールすることにした。(DVテープへの書き戻しもMotionDV STUDIOにて行える。)
 ちなみにUlead Video Studio 5では、AVIUTLのAVIファイル保存時にDVフォーマットを指定できないことを以前確認しているので、今回は利用しない。

  1. Panasonic MotionDV STUDIO(XP対応版)をインストール。
  2. Windowsムービーメーカーでキャプチャした本編及びOPのAVIファイルをAVIUTLで開けることを確認。
  3. DVDからリッピングした7話及び9話のプロジェクトファイル及びWAVファイルをAVIUTLで開き、Panasonic DV Codecを指定して保存できることを確認。
  4. 1つ前の項目で作成した7話本編のAVIファイル(4GB以上)をMotionDV STUDIOにて開き、DVテープに書き戻せることを確認。

 Panasonic MotionDV STUDIOをインストールすることで、これまでのほとんどの問題が解決した。

  • AVIUTLでAVIファイルのサイズに関係なく利用可能なDVコーデックがインストールされる。
  • Windowsムービーメーカーで作成したAVIファイルもサイズに関係なく、AVIUTL及びMotionDV STUDIOにて利用できる。
  • AVIUTLでDVコーデックを指定して作成したAVIファイルや、Windowsムービーメーカーで作成したAVIファイルもサイズに関係なく、MotionDV STUDIOにてDVテープに書き戻すことができる。

 これらの手順を使えば、IEEE1394が本体標準、32ビットPCカードにて増設、PCIバスにて増設のいずれの場合も、OSにWindowsXPを入れ、DV編集ソフトにMotionDV STUDIOを入れれば、AVIファイルのサイズの上限なしに(また参照AVIのようにインデックスとデータが別々になり、連携が必要となるような問題もなく)DVテープからの入出力と編集が可能になる。

 これから本来やりたいことであるDVDからリッピングしたヘルシングのAVIファイルにCMを付加してDVテープに書き戻す作業はやる予定。
 あとは追加試験として、AVI2に対応していないVideoMaidなどの編集ツールがVFAPI Reader CodecやAVIUTLでのAVIファイル分割などを駆使して利用できるかどうかを確認してみたいと思う。

 そういえば、DVDは標準のフィールドオーダーがDVとは逆なので、ボトムフィールドからはじまるんだけど、最初これに気付かずDVなAVI作ったら、何か動きがおかしいな〜?とか思って、AVIUTLで60fps読み込みしてコマ送りして見てくと、途中で動きが逆転してる箇所が何度も出てきた・・・。
 あらら、フィールドオーダーが逆だわと思い、AVIUTLに新たに装備されたフィールドオーダーの指定をボトム→トップにして無事解決しました。

 みやびんの場合の問題はWindows2000にMotionDV STUDIOが対応してないことか・・・。要はコーデックだけ抜き出してインストールできればいいんだけど。
 Windows98SEにMotionDV STUDIO入れて、Windows2000にバージョンアップしてソフトは使わない(UleadVideoStudio等を使う)けど、コーデックだけ使うとか出来ないかな〜?
 まあ、意地でもWindows2000を使いたいって場合ですが・・・。