X68kでPCカードを使う

世の中にゃ、自分がX68kユーザーであるにもかかわらず、HP200LXを買ってしまった人がいっぱいいると思う。自分もその一人。
HP200LXは携帯PCの割に変な(凄い?)ソフトウェアが色々ある。その代表がEVAと言う、X68kVDTやVTRデータみたいな動画プレーヤー。実はこれってX68kユーザーがX68kのVTRデータをコンバートして再生できるようにしたものだったり。
でも、X68kHP200LXを結ぶものは、たった1つのRS-232Cケーブルしかなくって、速度は34,800bpsまで。遅い上、使い勝手も悪い。リモートリンクソフトも無い。
さらに言うならHP200LXに買ったPCカードモデムはX68kでは使えない。たとえ、X68kで14,400bpsモデムを使ってても、せっかく買った28,800bpsカードモデムは使えない。まさに無駄の極致、悲しすぎる・・・。そういう訳で、X68kユーザーとしてはふつふつと不満がたまってくるので何とかして、X68kPCカードが接続できないものか・・・。
ISAバスや98バスに接続するPCカードアダプタをアダプタを介して接続する事は恐らく可能だろうけど、ソフトウェアはPCカードごとに書く必要がある。無駄だ。せめて、カードモデムと、フラッシュメモリカードくらいは、何とか使えないものか。んで、まあ色々とあちこちの製品を見ると、以外といいものある訳で・・・。

モデムカード

まずは、簡単なモデムカードだけど、実はこれは既にそういうモデムカードが出てたりする。サン電子から発売されているSUNTAC MS144CF-Aって言うモデムで、デスクトップ用の共用アダプタなる謎の装置が付属しているカードモデム。(カードモデムは14,400bpsだけど・・・28,800bpsは発売されてない。)
このデスクトップアダプタを介せば、問題なくX68kPCカードモデムが使えるんだけど、いわゆる普通のモデムと同じでX68kの場合は最大38,400bpsでしか接続できない。(PSXを使えば別だけど、14,400bpsカードモデムのアダプタとして設計されている為か、最大57,600bpsまでしか認識しない。)
しかも、38,400bpsでは手動でコマンドを打つと、化ける事がある。19,200bpsなら全く問題ないけど・・・恐らくX68kの作り出す38,400bpsが完全な38,400bpsでない為に起こる現象かと思う。

フラッシュメモリカード

そして、一番のメイン「フラッシュメモリカード」。これを読み書きする為に、今回はKERNELのPCD-500と言うPCカードリーダライタを使ってみた。秋葉原若松通商で34,800円だったもので、SCSIにつなげば差したPCカードSCSIのリムーバブルメディアとして見えるってシロモノ。
現在使用中なんだけど、結果として問題なく動作してる。HP200LXでフォーマットされたフラッシュパッカーも、susie.xを使うだけでそのまま読み書きできるし、抜き差し(ホットプラグ)も自由。
ただ、連続的な読み込みを集中して行うとハングアップするような傾向があるみたい。まだ、原因は判ってないけど・・・。susie.xのせいだけじゃないみたい。(dskbench.x でも発生する)